トーキョーウエストブログ
TOKYO-WEST-BLOG
トーキョーウエストブログ
TOKYO-WEST-BLOG
【東京都・小平市 東京ウエスト動物病院】
こんな症状はありませんか?
✔ 目頭に赤いできものが出ている
✔ 急に目ヤニが増えた
✔ 片目だけ赤く腫れている
✔ 痛そうではないけど気になる
✔ 手術が必要なのか知りたい
▇ チェリーアイとは?
チェリーアイは瞬膜腺(しゅんまくせん)を固定している組織が先天的に未発達だったり、欠損していたりすることにより起こる病気です。この部分がしっかり固定できていないので、何かのきっかけで瞬膜腺がポコンと出てくるのでしょう。
出てくるとサクランボのような赤い物が目の下に顔を出します。この様子からチェリーアイと呼ばれます。当該部の粘膜が直接空気に触れることで乾燥しやすくなり結膜炎、目ヤニなどの症状につながります。
「目がおかしいかも?」と思ったら、まずはこちらもご覧ください。
チェリーアイは、目の内側にある「瞬膜(しゅんまく)」という薄い膜の中にある涙を作る組織(瞬膜腺)が、本来の位置から飛び出してしまう病気です。
なぜ飛び出してしまうのかというと、瞬膜腺を支えている組織が生まれつき弱かったり、成長の過程でゆるんでしまったりするためと考えられています。
特に若い犬で多くみられ、フレンチ・ブルドッグ、アメリカン・コッカー・スパニエル、ビーグル、シーズーなどの犬種では比較的よく発生します。
猫でも見られます。
また、目をこすることや炎症がきっかけで症状が目立つようになることもありますが、多くの場合は体質的な要因が関係しています。
そのため、飼い主様のお世話の仕方が原因で起こる病気ではありません。
「急に赤いふくらみが出てきた」
「昨日までは気にならなかったのに」
ということも珍しくありません。
現在のところ、チェリーアイを完全に予防する方法はありませんが、早めに診察を受けることで目への負担を減らし、より良い治療につなげることができます。
▇ チェリーアイを放置するとどうなる?手術は必要?
チェリーアイそのものが原因で失明することはまれです。
しかし放置すると、
・結膜炎
・目やにの増加
・角膜への刺激
・慢性的な炎症
などを引き起こすことがあります。
また、飛び出した瞬膜腺が長期間そのままになると、腫れや炎症が進み、元の位置へ戻りにくくなることがあります。
その結果、手術が必要になる可能性が高くなります。
愛犬・愛猫の目頭に赤いふくらみを見つけた場合は、早めの受診をおすすめします。
✔ この病気は手術で治すことができますが、手術に当たり注意すべき点が3つあります。
1.切り取らないこと。間違って切り取ってしまうと、後々ドライアイになってしまう可能性が高くなります。
2.元の位置に戻すこと。瞬膜腺を本来の位置に戻すことで、見た目も結膜炎も改善できます。
3.手術には経験を要すること。術野が小さく、眼球周囲結合組織束といわれる奥深いところに固定しますので、繊細な、細かい手術手技が求められます。また、手技や糸などの器材が適切なものでないとうまく元の位置に戻せなかったり、荒い手技になり、翌日~数週間後に再発したりするリスクは上がってしまいます。
▇ チェリーアイになりやすい犬腫、猫種
チェリーアイはどの犬や猫にも起こる可能性はありますが、特に若い時期に発症しやすい犬種や猫種があります。
特に次の犬種では比較的よくみられます。
これらの犬種では、生まれつき瞬膜腺を支える組織が弱い傾向があると考えられています。
特に生後6か月~2歳くらいまでの若い犬で見つかることが多く、ある日突然、目頭に赤いふくらみが現れて飼い主様が驚かれるケースも少なくありません。
猫でも起こることがあります。
チェリーアイは犬で多い病気ですが、猫でも発生することがあります。
特に、
・ペルシャ
・エキゾチックショートヘア
・ブリティッシュショートヘア
・シンガプーラ
などの品種で報告されています。
ただし猫では犬ほど多くはなく、目の炎症や体調不良に伴って瞬膜が目立つ場合もあるため、正確な診断が重要です。
✔ こんな症状が見られたらご相談ください。
チェリーアイは早い段階で治療を行うほど、目への負担を減らしやすくなります。
「様子を見ても大丈夫かな?」と迷われた際でも、早めにご相談ください。
東京ウエスト動物病院 Web問診 tel:042-349-7661
※ 当院では犬だけでなく猫のチェリーアイにも対応しており、涙を作る大切な組織を温存する治療を行っています。
▇ 治療・手術について
治療は手術になります。涙を作る大切な組織ですので、切除はせず、元の位置に戻します。
間違って切除してしまうと、涙の量が減ってしまいドライアイやなみだやけにつながる場合があります。
涙、目やに、ドライアイ、なみだやけでお困りの方はこちらもご覧ください。
手術の特徴として以下のようなことが挙げられます。
術野がとても小さいこと、また、術部の組織は非常に柔らかく、傷つきやすい粘膜組織や瞬膜腺であること、そばにはT字軟骨、リンパ組織、眼球(角膜や強膜など)があり、慎重な手術手技が求められます。
柔らかい粘膜組織の切開・はく離、さらに、細い縫合糸を使っての縫合、眼科専用の器具類、糸、拡大鏡などが必要で、手術についての経験、熟練も大事な要件です。当院では、眼球周囲結合組織束に固定するリーポズィション法(元の位置に戻す方法)を取り入れています。長年の眼科手術の経験と多くのチェリーアイ手術事例を診る中で、より再発のない術式へと向上・進化させた方法(リーポズィション法)です。この術式はポケット法やアンカー法とは異なり、当院院長が独自に開発、改良してきた、いわば古くて新しい方法です。当院ではこの術式により非常に高い成功率の手術を提供できています。
▇ 術後のケア
1泊入院していただき、翌日、チェリーアイの再発がないかなどを確認します。ケアとしては、目薬、抗生剤、痛み止めの処置を一定期間施します。1週間ほどで状態が安定すればカラーを外していつも通りの生活に戻っていただきます。
再発率は極めて低く、高い成功率を維持しています。
▇ 当院での事例(犬と猫)紹介
犬:ミックス(マルチーズxトイプードル)、3ヶ月齢、男の子、2.48Kg
3週間前に左目、昨日、右目もチェリーアイになり、手術を希望され来院されました。まだ若齢で体格は小さく、術野はとても小さいものでした。
手術前のチェリーアイの状態。
左右の目のチェリーアイ発症時期は、ずれていましたが、
両目にチェリーアイが見られています。
手術から8日目の両目の状態です。
チェリーアイはきれいに矯正され通常の状態になっています。
両目とも再発はなく、違和感や涙が多いこともありません。
経過は良好です。
猫:シンガプーラ、5歳、女の子(避妊済み)、3.35Kg
左目のチェリーアイです。術後7日目ではきれいに矯正されていることがわかります。

経過は良好です。
他の眼科疾患も気になりませんか?犬や猫の目にはチェリーアイ以外にもさまざまな病気があります。
・白内障について
・緑内障について
・スケッツについて
・犬・猫の目の異常チェック
▇ 手術後の注意点
目を搔いたり、何かに擦りつけたりしないように、術後のエリザベスカラーは必須です。また、過度に興奮する、させることもよくありません。落ち着いた環境で過ごしていただくことはとても大切なことです。
▇ よくあるご質問(FAQ)
Q. チェリーアイは自然に治りますか?
A. 軽度の場合、一時的に引っ込むことはありますが、多くの場合は再び飛び出してきます。特に数日から数週間以上続いている場合は、自然治癒が期待できないことが多く、治療が必要になることがあります。
Q. 飛び出した瞬膜腺は切除した方が早く治りますか?
A. 以前は切除されることもありましたが、現在はやってはいけないこととされています。
涙を作る大切な組織であることが分かっています。当院では原則として瞬膜腺を温存し、本来の位置へ戻す治療を行っています。
Web問診はこちら – 東京ウエスト動物病院 TEL:042-349-7661 FAX: 042-349-7662
こちらの記事、眼科の手術系 もご参照下さい。