トーキョーウエストブログ
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【東京ウエスト動物病院 東京都・小平市】
犬がハアハアしていると、「暑いだけかな」「少し休めば治るかな」と迷うことがあります。
犬は暑いときや運動後、興奮したときにも口を開けて呼吸します。しかし、安静にしていても呼吸が速い、お腹を大きく使う、横になれない場合には、心臓や肺、気管、胸の中の病気が隠れていることがあります。
呼吸の異常は、短時間で急に悪化することがあります。この記事では、犬の呼吸が苦しそうなときに考えられる病気と、受診の目安について解説します。
このような症状は、呼吸に強い負担がかかっているサインです。特に、舌や歯ぐきの色がおかしい、横になれない、ふらつく・倒れる場合は、酸素が足りていない可能性があります。すぐに動物病院へ連絡してください。
2.正常なパンティングと危険な呼吸

暑さや運動によるパンティングは、涼しい場所で休むと徐々に落ち着きます。一方、安静にしていても呼吸が速い、お腹を大きく使う、横になれない、元気や食欲がない場合は、病気が疑われます。
大切なのは、回数だけでなく、呼吸をするために強い力が必要になっていないかを見ることです。
3.呼吸が苦しくなる主な病気
犬の呼吸が苦しくなる原因は、鼻や喉、気管、肺、胸の中、心臓などさまざまです。

それぞれの場所ごとに、代表的な病気をみていきましょう。
鼻や喉の病気
鼻や喉の空気の通り道が狭くなると、ガーガー、ヒューヒューという音が出たり、首を伸ばして呼吸したりします。短頭種気道症候群、喉頭麻痺、喉の腫れ、異物、腫瘍などが原因となり、鼻の短い犬種(フレンチ・ブルドッグ、パグ、シーズーなど)では暑さや興奮をきっかけに急に悪化することがあります。
気管や気管支の病気
気管虚脱や気管支炎では、咳とともに呼吸が苦しくなることがあります。気管虚脱は小型犬に多く、ガチョウの鳴き声のような乾いた咳がみられ、興奮、暑さ、肥満、首輪の圧迫で悪化しやすい病気です。
肺の病気
肺炎、誤嚥性肺炎、肺水腫、肺腫瘍などでは、肺が十分に酸素を取り込めなくなります。呼吸が速い、咳、発熱、食欲や元気の低下などがみられ、肺水腫では急に呼吸が苦しくなることがあります。
心臓の病気
僧帽弁閉鎖不全症、心筋症、不整脈、心不全などでも呼吸が苦しくなります。咳、疲れやすさ、散歩を嫌がる、夜間や明け方に呼吸が速くなる、失神などがみられますが、咳はない場合もあります。
呼吸器以外の病気
熱中症、強い痛み、発熱、貧血、出血、ショック、中毒などでも呼吸は速くなります。呼吸が速いからといって、肺の病気だけとは限りません。
4.胸水・乳び胸・気胸とは?
肺の外側に液体や空気がたまると、肺が圧迫されて十分に広がらなくなります。

胸水(乳び胸、膿胸、血胸など)や気胸(空気がたまる状態)は心臓病、腫瘍、感染、外傷などによって起こります。
乳び胸は、白く濁ったリンパ液である「乳び」が胸の中にたまる病気です。肺が外側から押されるため、浅く速い呼吸や、少し動いただけで息が苦しくなる症状がみられます。
犬の乳び胸については、当院で治療を行った実際の症例を交えて、検査から手術、術後の経過まで詳しく解説しています。
5.自宅での安静時呼吸数の数え方
安静時呼吸数は、犬が眠っているときに測ります。
継続して1分間に30回を超える状態が続く場合や普段より明らかに増えている場合は注意が必要です。
ただし、30回以下でも、お腹を大きく使う、横になれない、歯ぐきの色がおかしい場合は、早めに受診してください。
安全に撮影できる場合は呼吸の動画も診察の参考になりますが、撮影のために受診を遅らせないでください。
6.動物病院ではどのような検査をするの?
呼吸状態が悪い場合は、検査よりも先に酸素吸入などで状態を安定させます。
その後、必要に応じて次の検査を行います。
■身体検査、聴診、脈の状態の確認
■血液検査
■血圧測定
■胸部レントゲン検査
※呼吸状態によっては、無理に体勢を変えず、酸素吸入や超音波検査を先に行うことがあります。
■胸部超音波検査・心臓超音波検査
■心電図検査
■胸水や空気を抜く胸腔穿刺
胸水や気胸がある場合には、胸の中の液体や空気を抜くことで、呼吸が改善することがあります。
抜いた胸水の色や成分、細胞などを調べ、乳び胸、膿胸、血胸、腫瘍性胸水などを見分けます。
7.病院へ連れて行くときの注意点
呼吸が苦しい犬は、興奮や無理な抱っこでさらに悪化することがあります。
・来院前に動物病院へ電話する
・無理に歩かせない
・胸や首を強く圧迫しない
・犬が楽な姿勢を保つ
・車内を涼しくする
・食べ物や水を無理に与えない
・自己判断で薬を飲ませない
横向きに寝かせることが苦しい場合は、無理に姿勢を変えず、犬が呼吸しやすい姿勢を保ってください。
8.まとめ
犬の呼吸が苦しくなる原因には、気管虚脱、肺炎、肺水腫、心臓病、胸水、乳び胸、気胸、熱中症、貧血などがあります。
安静にしていても呼吸が速い、お腹を大きく使う、横になれない、舌や歯ぐきの色がおかしい、ふらつく・倒れるといった場合は、長く様子を見ないでください。
東京ウエスト動物病院では、身体検査、血圧測定、胸部レントゲン検査、超音波検査、心電図検査、血液検査などを組み合わせ、呼吸が苦しい原因を確認します。
胸水や乳び胸がみられる場合には、胸腔穿刺による呼吸状態の改善や、原因に応じた内科治療・外科治療を検討します。
犬の呼吸がいつもと違う、寝ているときも呼吸が速い、苦しそうな姿勢をしている場合は、早めにご相談ください。
Web問診はこちら – 東京ウエスト動物病院 TEL:042-349-7661 FAX: 042-349-7662
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