消化器科|東京都小平市学園東町の動物病院 - 東京ウエスト動物病院

〒187-0043 東京都小平市学園東町29-43

サイトマップ
MENU

消化器科

Gastroenterology

こんな症状ありませんか?

  • よく吐く
  • 軟便、下痢が出る
  • 食べなくなった、やせてきた
  • ウロウロと動き回り、落ち着かない様子

消化器科

よくある病気

Common illness

いぬ

膵炎

膵炎は急な食欲不振や吐き気、下痢、腹部の激しい痛みを特徴とします。原因としては高脂肪食や分別なく食事を与えることが多いと発症しやすいとされています。血液検査や超音波エコー検査を行い、診断していきます。重度の膵炎の場合、炎症物質が全身に流れ、全身性の炎症反応を引き起こしてしまう可能性があります。
治療は炎症がおさまるまで点滴や吐き気止めを使用します。急性膵炎の初期病態を押さえ込む良い薬が日本で開発されています。当院では該当する場合は積極的に使用しています。治療後の再発予防としてフードを低脂肪食に変更することが勧められています。

詳細はこちら

食物アレルギー

食物アレルギーには皮膚症状と消化器症状があります。皮膚症状では痒み、赤み、膨らみなど、消化器症状としては嘔吐、下痢、排便回数の増加などが知られています。消化器の食物アレルギーを持つ犬の60%は、排便の回数が1日3回以上になると言われています。アレルギーは体質による病気ですので、1/3〜1/2の症例は1歳未満で発症すると言われています。

胃拡張・胃捻転症候群

急性腹症の一つで、激しい痛みから神経原性ショックを引き起こしかねない急性の病気です。胃はねじれて拡張し、側にある脾臓を一緒に巻き込むこともあります。ご飯の後の散歩は避けて、散歩のあとに食事タイムにすることをお勧めします。元気がなくなり、お腹が張って苦しそうになります。涎を垂らしたり、嘔吐することもあります。重度では胃や脾臓の血管が絞扼され、臓器の血流障害のため、神経原性ショックとなり、数時間で死亡することもあり、緊急を要します。

胸の深い超大型犬(グレートデンやシェパード・ド―ベルマンなど)や高齢のダックスフンドにもみれらます。超大型犬では、お腹の中も広いため、ご飯を食べた後すぐに激しい運動をしたり、一度に大量に食べたりすると胃拡張から胃捻転を引き起こすケースが目立ちます。食後1~4時間でお腹が張ってきてぐったりして呼吸が荒くなります。

腸の腫瘍

腸の腫瘍

腸は食事を消化・吸収する働きをもつ重要な器官です。消化器系の腫瘍には口腔内腫瘍(メラノーマ、扁平上皮癌、線維肉腫など)、胃癌、小腸癌、大腸癌、胃腸のリンパ腫や肥満細胞腫、肛門周囲腫瘍(肛門周囲腺腫・腺癌、肛門のう癌)などがあります。また、通常は粘膜から発生するものが多いのですが、粘膜の下にある筋肉の層から発生するジストGIST: Gastrointestinal stromal tumor 消化管間質腫瘍)という腫瘍もあります。

異物誤食

若い子に多い傾向がありますが、食べることに貪欲な子は年齢に関係なく見られます。布やひも、スポンジ、ボール、電池など色々です。胃の出口や腸に詰まってしまいます。食べたものが詰まった部分から先に進まなくなるため、頻回の嘔吐をするようになります。

異物誤食

異物誤食

ねこ

膵炎

猫の膵炎は犬と比べると特徴的な症状が出にくく、元気や食欲がなくなるといったどの病気にも当てはまる症状しか見られないことが多いです。肝臓の疾患や糖尿病を発症したねこちゃんの検査を進めていく上で偶発的に発見されるケースもあります。

詳細はこちら

異物誤食

ねこちゃんの中でも特に若い子に多い傾向があります。糸のついた縫い針、布やひも、スポンジなどを噛んでいる間に飲み込んでしまい、胃の出口や腸に詰まってしまいます。針では穿孔すると腹膜炎、異物が詰まると先に進まなくなるため、元気がなくなり苦しくなったり、頻回の嘔吐を繰り返すこともあります。

異物誤食

下痢

下痢や軟便で来院される方は多いです。その下痢が小腸性であるのか大腸性であるのか、急性か慢性かなどを診ていきます。嘔気・嘔吐の有無も確認します。検便は必ず行い、必要に応じて血液検査、レントゲン検査、超音波エコー検査などを組み合わせることはあります。

うさぎ

下痢

コクシジウム、細菌性、胃腸停滞、ストレスなどで起こることがあります。検便は必ず行います。

胃腸うっ帯

ある日突然、食べない、元気がない、動かない、便が小さい、出ないなどの症状が見られることがあります。

治療の特徴

Treatment features

徹底的な検査体制

嘔吐物や下痢便などの検査についての顕微鏡検査はもちろんのこと、嘔吐や下痢などの症状は消化器系以外の病気でも起こるため、血液検査、レントゲン検査、超音波エコー検査などいくつかの検査を組み合わせて原因を究明していきます。
また、造影剤を用いた2重造影法などを駆使して消化管の異常を検査することもあります。

診察・治療の流れ

Course of treatment

01問診

どのような症状が、いつから、どのように進行してきたかを伺います。吐き気であれば1日の中でいつ、何回くらい吐いたか、下痢であればどれくらいの柔らかさの便が1日に何回くらい出たかなどをお聞きします。また、吐くのと下痢はどちらが先だったかなどもお聞きします。

02身体検査

全身の身体検査の他、腹部の触診をしっかり行い、お腹の腫れや痛みがないかを確認していきます。

03検査

当院では吐き気や下痢といった症状が消化管からくるものか、他の臓器からくるものかを判断するために血液検査や検便を実施しています。その他、レントゲン検査や超音波エコー検査を実施して、どのような異常が起きているのかを調べていきます。
診断には、血液によるアレルギー検査を加えたり、数種類の異なるフードを2週間おきに変えて、症状の改善の有無をみていく方法などを提案することもあります。

04治療

症状が軽い場合はフードを変更したり、少しの間絶食するだけで治ってしまうこともあります。また、抗生剤、整腸剤、制吐剤、下痢止めなどの薬を処方することもあります。脱水を起こしている場合は点滴などを併用していきます。痛みが強い場合は鎮痛剤の投与を行うこともあります。

特に急性膵炎では、点滴が中心となり、痛み止め、抗生剤などの対症療法を加えていきます。初期であれば日本で開発された膵炎急性期に対する専用薬がありますので、点滴静注していきます。

異物誤食の場合は、すぐであれば吐かせる処置を行います。手術でお腹を開けて直接胃や腸から詰まっているものを取り除くこともあります。内視鏡で摘出できる場合もありますが、開腹手術でないと対応できない場合もあります。

胃拡張では、緊急処置として皮膚から直接胃に針を刺してガスを抜き、胃拡張を改善させます。同時に点滴療法を行います。胃捻転になってしまった場合は、緊急手術が必要となります。

上記のように、手術が必要な場合には、術前検査を行い、全身麻酔を実施します。術前・術中・術後は、鎮痛処置、急性腎不全の予防のための静脈点滴を行います。術後は酸素ルーム下に1~2時間ほど置き、麻酔から覚める状態を観察・確認していきます。

topに戻るボタン