緑内障ってなぁに?|東京ウエスト動物病院|東京都小平市学園東町の動物病院

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緑内障ってなぁに?

  • 2024年8月25日

緑内障という病気はご存じですか?
人の目の病気で聞くことの多い名前ですが、実は、わんちゃんねこちゃんも緑内障になることがあるのです。
今回はその緑内障について簡単にご紹介致します。

緑内障とは、ふだんは滞りなく循環している眼房水という眼球の中の水が、何らかの要因で溜まることによって目に圧力がかかり眼圧が上がることによって引き起こされる病気です。
目の奥にある視神経や網膜などにも影響があり、場合によっては失明する可能性もあります。

緑内障は大きく分けて2種類あり、①急性緑内障、➁慢性緑内障に分かれます。分類上はもっと詳細に分かれていますが、ここでは割愛してわかりやすく説明したいと思います。

①急性緑内障は→突然強く痛みが出ます。
症状としては主に、突然発症し痛みのためにキャンとなくこともあり、目をつぶって開けられない、強い赤目、角膜の白濁、ずっと目をつぶっている、顔や周りを拭こうとすると怒るなどのほか、いたみのために震える、食欲がなくなるなどにいたることもあります。

急性緑内障(角膜浮腫、新生血管などが見られます)

②慢性緑内障→急性緑内障の時期を過ぎて徐々に痛みなどが減って気ずかないこともあります。
高眼圧が進行するため視神経や網膜に影響が出やすい傾向にあります。視力は落ちていくことが多いです。

慢性緑内障(水晶体が1時方向にずれ、脱臼が見られています)

緑内障になりやすい品種は、犬では柴犬・シベリアンハスキー・シーズーなど、
猫では、ペルシャ・シャム猫などです。
上記以外の品種のねこちゃん、わんちゃんでも発症する可能性はあります。

当院の治療方法として、降圧系の目薬や内服、注射での治療になります。できるだけ視力の回復を目的とした治療を考えていきます。
上記の治療でも、回復が見込めない場合、やむなく手術で眼球摘出することもありますが、安易に眼球摘出をお勧めすることはありません。

緑内障は、放置することでどんどん悪化していき、視力の低下や失明につながります。
少しでも目に違和感を感じたら、放っておくのではなく、動物病院に相談しましょう。MK

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