犬・猫がけいれんしたら?|応急対応・危険な症状・てんかんとの違い|東京ウエスト動物病院|東京都小平市学園東町の動物病院

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犬・猫がけいれんしたら?|応急対応・危険な症状・てんかんとの違い

【東京ウエスト動物病院 東京都・小平市】

「突然倒れて、手足をバタバタさせた」
「体が硬くなり、呼びかけても反応しない」
「発作が終わったあとも、ぼんやりしている」

愛犬・愛猫にこのような症状が起きたら、驚いてしまいますよね。

けいれんは、脳の病気だけでなく、低血糖や中毒などでも起こります。
大切なのは、発作中の安全を守り、発作が続いた時間を確認することです。

今回は、けいれんが起きたときの対応と、てんかんとの違いをわかりやすく解説します。

■1.けいれんが起きたら、まず何をする?
発作が起きたときは、次のことを心がけましょう。

① 発作の時間を測る
けいれんが始まった時刻と、終わった時刻を確認します。

② 周囲の安全を確保する
家具など危険なものを遠ざけ、階段から落ちないようにします。

③ 無理に押さえつけない
発作中に体を強く押さえたり、口の中に手や物を入れたりしないでください。思わぬけがにつながります。

④ 静かな環境にする
大きな音や強い光を避け、落ち着ける環境をつくります。

⑤ できれば動画を撮る
安全を確保したうえで、発作の様子をスマートフォンで撮影すると、診断の大切な手がかりになります。

※ 発作中は、水や食べ物、飲み薬を無理に口から与えないでください。

■2.こんなけいれんは、すぐに救急受診を
特に注意が必要なのは、次のような場合です。

✔発作が5分近く続く、または5分以上止まらない
✔1日に2回以上、発作を繰り返す
✔発作が終わっても意識が戻らない
✔呼吸がおかしい、ぐったりしている
✔中毒や頭部のけがが疑われる

長時間続く発作は「てんかん重積状態」と呼ばれる危険な状態になることがあります。
発作が2〜3分続いている場合も、5分になるのを待たず、すぐに動物病院へ連絡してください。

初めての発作では、短時間で治まって元気になっても、できるだけ当日中に診察を受けましょう。

■3.けいれんと、てんかんはどう違うの?
けいれんは症状、てんかんは発作を繰り返す病気です。

てんかんは、脳の神経が一時的に異常な電気活動を起こす「てんかん発作」を繰り返す病気です。
てんかん発作では、全身がけいれんすることもあれば、顔や手足の一部だけがピクピク動くこともあります。
一方、低血糖や中毒などによって、一時的に発作が起こる場合もあります。
つまり、一度けいれんしただけで、てんかんと診断することはできません。

犬では、原因がはっきりしない「特発性てんかん」が若い時期からみられることがあります。
猫でも、てんかんは起こります。ただし、脳の炎症や腫瘍、代謝異常など、ほかの病気が隠れていないかを調べることが大切です。

■4.てんかん以外に、どんな原因があるの?
けいれんの主な原因には、次のようなものがあります。

  • 脳の病気:脳炎、脳腫瘍、脳の出血など
  • 全身の病気:低血糖、肝臓病、腎臓病、電解質異常など
  • 重度の高血圧:脳の働きに障害を起こす場合がある
  • 中毒:一部の薬剤や有害物質など

特に糖尿病でインスリン治療を受けている犬や猫では、低血糖に注意が必要です。
また、心臓の病気などによる「失神」でも、突然倒れ、手足がけいれんしているように見えることがあります。
失神は比較的短時間で意識が戻ることが多いものの、見た目だけでは区別できません。

■5.動物病院では、どんな検査をするの?
最初に、発作が起きた状況や時間、回数、発作後の様子を確認します。
そのうえで、必要に応じて次の検査を行います。

神経学的検査:意識、歩行、反射などを確認
血液検査:血糖値、肝臓・腎臓の状態などを確認
血圧・心臓の検査:高血圧や失神の原因を調べる
眼科検査:視覚や瞳孔の反応、眼底などを確認
MRI・CT検査:脳の異常を詳しく調べる

発作のあと、一時的に見えにくくなったり、物にぶつかったりすることもあります。
その場合、目そのものに異常があるのか、脳の働きによるものなのかを調べることが重要です。

突然見えなくなったときの原因については、こちらの記事もご覧ください。
犬・猫が突然見えなくなったら?|目・網膜・視神経・脳のどこに原因がある?

東京ウエスト動物病院では、眼科・神経科・内科の視点から総合的に診察し、MRI・CTが必要な場合は専門施設と連携しています。

■6.けいれんは治療できるの?
治療は原因によって異なります。

てんかんでは、抗発作薬を使用して発作の回数や程度を減らす治療を行います。
低血糖や中毒などが原因の場合には、その原因に対する治療が必要です。
脳炎や脳腫瘍では、薬物治療や専門的な治療が検討されます。

治療によって発作を良好に管理できる犬や猫もいますが、完全に発作がなくなるとは限りません。
原因を見極め、発作の回数や重症度を減らすことが大切です。

■7.発作が治まっても、受診は必要?
発作が終わると、何事もなかったように元気になる犬や猫もいます。
一方、しばらくふらついたり、落ち着きがなくなったり、見えにくそうにしたりすることもあります。

こうした変化が続く場合や、意識・呼吸に異常がある場合は、速やかな診察が必要です。
受診時には、発作の動画、発作が続いた時間、回数、現在使用している薬などをお知らせください。

関連記事:「動物病院に行く前にチェックしてほしいこと

東京ウエスト動物病院では、けいれんを単なる症状として見るのではなく、脳・目・全身の状態を確認しながら原因を調べていきます。

参考資料
1.ACVIM:犬猫の重積発作・群発発作の治療(2024年)
Charalambous M, et al. ACVIM Consensus Statement on the management of status epilepticus and cluster seizures in dogs and cats. Journal of Veterinary Internal Medicine. 2024;38:19–40.
5分を目安とする重積発作の緊急性と、群発発作への早期対応の根拠です。

2.猫のてんかん発作の診断レビュー(2026年)
Sivolapenko D, Lowrie M. Epileptic seizures in cats: practical approaches to diagnosis. Journal of Feline Medicine and Surgery. 2026;28(2).
猫の発作と、脳疾患・代謝異常・失神などとの鑑別についての新しい専門レビューです。

3.IVETF(国際獣医てんかん専門家委員会):てんかんの定義と分類(2015年)
Berendt M, et al. International veterinary epilepsy task force consensus report on epilepsy definition, classification and terminology in companion animals. BMC Veterinary Research. 2015;11:182.
単発の発作と、繰り返すてんかん発作の違いを説明する基本資料です。

4.IVETF(国際獣医てんかん専門家委員会):犬のてんかんの診断基準(2015年)
De Risio L, et al. International veterinary epilepsy task force consensus proposal: diagnostic approach to epilepsy in dogs. BMC Veterinary Research. 2015;11:148.
特発性てんかんの診断条件や、MRI・脳脊髄液検査を検討すべき症例についての根拠です。

5.ノースカロライナ州立大学:発作時の対応
Companion Animal Epilepsy. NC State College of Veterinary Medicine.
発作の時間を測ること、口に手を入れないこと、発作記録の重要性などについての飼い主向け専門資料です。

Web問診はこちら – 東京ウエスト動物病院 TEL:042-349-7661  FAX: 042-349-7662
犬・猫の脳と健康を守るために。
けいれんやいつもと違う小さな変化も、
東京ウエスト動物病院へご相談ください。

 

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