犬が突然見えなくなるSARDS(サーズ)とは?|症状・検査・治療について|東京ウエスト動物病院|東京都小平市学園東町の動物病院

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犬が突然見えなくなるSARDS(サーズ)とは?|症状・検査・治療について

【東京ウエスト動物病院 東京都・小平市】

✔昨日までは普通に歩いていたのに、急に物にぶつかるようになった
✔急に見えなくなったような気がする

このような症状の原因のひとつに、SARDS(サーズ:突発性後天性網膜変性症候群)という病気があります。

SARDSは、犬の網膜の働きが急速に失われ、数日から数週間ほどで視力が大きく低下する病気です。

SARDSとは?
SARDSは英語の
Sudden Acquired Retinal Degeneration Syndrome
の頭文字をとった名称です。

目の奥にある網膜には、光を感じ取る細胞があります。SARDSでは、この網膜の働きが急速に低下するため、突然見えなくなります。

中高齢の犬でみられることが多く、ダックスフンド、ミニチュア・シュナウザー、パグなどで多いことが報告されています。

また、
水をよく飲む
尿の量が増える
食欲が強くなる
体重が増える
といった全身の変化を伴う犬もいます。

ただし、なぜSARDSが起こるのかは、現在でも完全には解明されていません。

目を見ただけでは分からないことがあります
SARDSの特徴のひとつが、
「見えていないのに、発症初期の眼底がほぼ正常に見えることがある」という点です。
そのため、通常の眼科検査だけでは原因が分からないことがあります。

急に見えなくなる病気には、SARDSだけでなく、
■視神経の病気
■脳の病気
■網膜剥離
■その他の網膜疾患
などもあります。

そのため、「急に見えなくなった=SARDS」と決めつけず、原因をきちんと調べることが大切です。

・眼底検査で何がわかるのかについては、「ペットの眼底検査では何がわかる?」をご覧ください。

SARDSの原因は、現在も完全には解明されていません。

近年では、網膜だけの病気ではなく、細胞のセンサーのような役割を持つ「一次繊毛(primary cilia)」の働きが後天的に障害される病気ではないか、という新しい考え方も報告されています。ただし、まだ研究段階の仮説です。

診断で重要なERG(網膜電図検査)
SARDSの診断で特に重要なのが、ERG(網膜電図検査)です。

ERGは、目に光を当てたときに網膜が正常に反応しているかを電気信号として調べる検査です。

SARDSでは、眼底が一見正常に見えていても、ERGでは網膜の反応がほとんど認められない消失型(flat ERG)となるのが代表的な特徴です。

当院では必要に応じて、
・神経学的眼科検査
・総合眼科検査
・眼底検査
・赤・青・白色光を使った対光反射検査
・ERG(網膜電図検査)
・眼科超音波検査
などを組み合わせ、急な視覚障害の原因を調べます。

ERG(網膜電図検査)について詳しくは、こちらの記事
「ペットの網膜の病気とERG検査」をご覧下さい。

SARDSは治療できるのでしょうか?
残念ながら現在のところ、SARDSによって失われた視力を確実に回復させる治療法は確立していません。

免疫抑制治療なども研究されてきましたが、十分な有効性が証明された標準治療にはなっていません。

一方、SARDSそのものには通常、強い目の痛みはありません。

また、視力を失った犬でも、家の中の位置関係や音、においを覚えることで、時間とともに生活に適応できる犬は少なくありません。

「急に見えなくなった」と感じたら早めの眼科検査を
突然物にぶつかる、段差を怖がる、暗い場所で動かなくなるなどの変化がみられた場合は、SARDSを含めた急性の視覚障害を考える必要があります。

SARDS以外にも、治療が必要な視神経や脳の病気などが隠れていることがあります。

「年齢のせいだろう」と様子を見るのではなく、早めに眼科検査を受けることが大切です。

東京ウエスト動物病院では、眼底検査やERG(網膜電図検査)などを用いて、犬の急な視覚障害の原因を詳しく調べています。

目が見えているか心配な場合や、急に物にぶつかるようになった場合はご相談ください。

Web問診はこちら – 東京ウエスト動物病院 TEL:042-349-7661   FAX: 042-349-7662
SARDS・突然の視覚障害の検査なら東京ウエスト動物病院

 

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