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【東京ウエスト動物病院 東京都・小平市】
「歯磨きをした方がいいのは分かっているけれど、嫌がってできない」
「歯ブラシを見せるだけで逃げてしまう」
「犬や猫の歯磨きって、どうやって始めればいいの?」
そんなお悩みはありませんか?

犬や猫のお口の健康を守るためには、毎日のデンタルケアが大切です。
でも、最初から歯ブラシをお口の中に入れようとすると、「歯磨き=嫌なこと」と覚えてしまうことがあります。
大切なのは、最初からきれいに磨くことではありません。
まずは「お口を触られても平気」というところから、少しずつ慣れてもらうことです。
今回は、東京ウエスト動物病院の看護師が、ご自宅でできる犬・猫の歯磨きの始め方と、嫌がらずに続けるためのコツをご紹介します。
1.犬・猫の歯磨きはいつから始める?
歯磨きの練習は、できれば子犬・子猫の頃から始めるのがおすすめです。
小さい頃から顔や口元を触られることに慣れていると、将来の歯磨きやお口のチェックがしやすくなります。
でも、
「もう成犬だから遅いかな?」
「成猫になってからでもできる?」
と心配する必要はありません。
成犬・成猫になってからでも始められます。
すでに歯磨きが苦手な子は、いきなり歯ブラシを使わず、まずは顔や口元に触れるところから始めてみましょう。
いきなり歯ブラシを使うのではなく、段階を踏んで練習していきます。

Step1 顔や口元を触る
まずは、お顔や口の周りを優しくなでることから始めます。
触らせてくれたら、
「できたね!」
「えらいね!」
と優しく声をかけたり、ご褒美をあげたりしましょう。
最初は数秒で十分です。
Step2 唇をめくって歯に触れる
口元を触られることに慣れてきたら、少しだけ唇をめくってみます。
次に、指で歯や歯ぐきの近くにそっと触れてみます。
最初は1本の歯に一瞬触れるだけでも大丈夫です。
できたらすぐに褒めてあげましょう。
Step3 歯磨きシートやガーゼに慣れる
次は、ペット用の歯磨きシートやガーゼを指に巻き、歯の表面に優しく触れてみます。
慣れてきたら、前歯から少しずつ奥の歯へ進めます。
嫌がる場合は無理に奥まで入れません。
歯磨きシートは、歯ブラシに進む前の練習として利用することができます。

Step4 歯ブラシに慣れる
歯ブラシをすぐに口へ入れる必要はありません。
最初は歯ブラシを見せたり、においを嗅いでもらったりして、「怖いものではない」と覚えてもらいます。
慣れてきたら、歯ブラシを1本の歯にそっと当ててみます。
ここでも、できたらすぐに褒めてあげましょう。
Step5 数本の歯から磨いてみる
歯ブラシを嫌がらなくなってきたら、まずは数本だけ磨いてみます。
犬や猫では、まず歯の外側から始めると練習しやすくなります。
特に意識したいのが、歯と歯ぐきの境目です。
強くゴシゴシする必要はありません。
柔らかい歯ブラシで、優しく少しずつ磨きましょう。
慣れてきたら磨く範囲を増やし、最終的には毎日の歯磨きを目指します。
一度に全部できなくても大丈夫です
「今日は口元を触れた」
「今日は前歯を1本磨けた」
それだけでも十分な一歩です。
その日の練習は数秒でもかまいません。
逃げる、顔をそむける、強く嫌がるなどの様子が見られたら、一つ前のステップに戻ってみましょう。
歯磨きで一番大切なのは、無理をして嫌いにさせないことです。
その子のペースに合わせて、少しずつ進めていきましょう。

3.犬・猫の歯磨きを上手に進める5つのコツ
① できたらしっかり褒める
優しく声をかけたり、小さなご褒美をあげたりして、「歯磨きの時間=良いことがある時間」にしていきましょう。
② 落ち着いている時間を選ぶ
遊んで興奮している時ではなく、飼い主様と一緒にゆっくり過ごしている時などがおすすめです。
その子がリラックスしているタイミングを選びましょう。
③ お口に合った歯ブラシを選ぶ
お口の大きさに合わない大きな歯ブラシでは、嫌がってしまうことがあります。
小型犬、猫、大型犬など、その子のお口の大きさに合った柔らかい歯ブラシを選びましょう。
歯磨き粉を使用する場合は、犬・猫用のものを使用してください。
人用の歯磨き粉は使用しないでください。
④ まずは歯の外側から
最初から口を大きく開ける必要はありません。
唇を少しめくり、外側から歯ブラシを当ててみましょう。
特に、歯と歯ぐきの境目につく歯垢(プラーク)を優しく落とすことを意識します。
⑤ 嫌がったら無理をしない
逃げる、体を強くこわばらせる、怒る、噛もうとするなどの様子が見られたら、一度中止します。
無理に押さえつけて磨くと、次回からさらに歯磨きを嫌がってしまうことがあります。
「今日はここまで」で終わって大丈夫です。
4.どうして毎日の歯磨きが大切なの?
犬や猫の歯の表面には、歯垢(プラーク)がつきます。
歯垢は細菌を含んだ柔らかい汚れです。

これをそのままにしておくと、やがて硬い歯石となり、歯肉炎や歯周病につながることがあります。
毎日の歯磨きは、この歯垢がたまるのを減らすためのケアです。
一方、すでに硬くなって付着した歯石は、ご自宅で歯ブラシを使って磨くだけでは取り除けません。
「歯石がかなり付いている」
「歯ぐきが赤い」
「口臭が強い」
という場合には、歯磨きだけで解決しようとせず、一度お口の状態を動物病院で確認することをおすすめします。
【関連記事】
・うちの子、歯周病かも…?
・犬・猫の歯石を取る本当の目的は? 口臭・歯周病・麻酔について
5.歯ブラシをどうしても嫌がる子は?
どうしても歯ブラシが苦手な子には、歯磨きシート、デンタルガム、デンタルフード、飲み水に使用するデンタルケア製品などを補助的に取り入れる方法もあります。
当院ではアニマルウォーターなどのホームケアについてもご相談いただけます。
ただし、これらは歯ブラシによる毎日の歯磨きを完全に置き換えるものではありません。
「歯ブラシができないから何もできない」と考える必要もありません。
その子にできる方法から始め、少しずつ歯ブラシへ近づけていきましょう。
デンタルケア用品にはさまざまな製品があります。
どれを選べばよいか迷う場合には、その子のお口の状態に合ったものを動物病院で相談することをおすすめします。
6.歯磨きを嫌がるのは「わがまま」とは限りません
今までできていた歯磨きを急に嫌がるようになった場合には注意が必要です。
お口の中に痛みがあるため、触られることを嫌がっている可能性があります。
歯磨きを嫌がる子を無理に押さえて続けるのではなく、まずお口の中に痛みや病気がないか確認することも大切です。
7.こんな症状があったら動物病院へ
「口臭が以前より強くなった」「歯ぐきが赤い・腫れている・血が出る」「歯石がたくさん付いている」「よだれが増えた」「硬いものを食べなくなった」「片側だけで食べる」「食べ物を口から落とす」「口元を触ると嫌がる・痛がる」「歯がぐらついている」といった変化が見られる場合には、歯磨きの練習よりも先にお口の診察を受けることをおすすめします。
犬や猫は、お口が痛くても言葉で伝えることができません。
さらに、食欲があるからといって「歯が痛くない」とは限りません。
気になる変化があれば、早めにご相談ください。
8.「歯磨きができない」も動物病院に相談して大丈夫です
東京ウエスト動物病院では、犬・猫のお口の状態を確認し、その子に合ったホームケアを一緒に考えるオーラルケア外来を行っています。
「歯磨きのやり方が分からない」
「歯ブラシを嫌がってできない」
「今使っているデンタル用品でよいのか知りたい」
「口臭や歯石が気になる」
「一度きちんとお口の状態を調べたい」
そんなご相談でも大丈夫です。
ただ「歯磨きをしてください」とお伝えするのではなく、その子のお口の状態と性格、ご家庭で続けられる方法を考えながら、一緒にデンタルケアを続けていきます。

【関連記事】
・東京ウエスト動物病院の『オーラルケア外来』とは?|犬・猫のお口を見える化
まとめ|今日から「1本」ではなく「1秒」からでも大丈夫
犬・猫の歯磨きは、最初から完璧にできる必要はありません。
大切なのは、
「磨くこと」より先に、「お口を触られても大丈夫」と思ってもらうこと。
まずは今日、顔や口元を1~2秒優しく触るところから始めてみてください。
それができたら、大きな第一歩です。
毎日の小さな積み重ねが、将来のお口の健康につながります。
「うちの子には、どの方法が合っている?」
「歯磨きを嫌がってしまう」
「すでに歯石が付いているけれど、どうしたらいい?」
そんな時は、お気軽に東京ウエスト動物病院へご相談ください。
大切な家族のお口の健康を、一緒に守っていきましょう。
Web問診はこちら – 東京ウエスト動物病院 TEL:042-349-7661 FAX: 042-349-7662
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