犬のまつげが目に当たる病気(異所性睫毛)|涙・痛み・角膜潰瘍の原因と手術治療|東京ウエスト動物病院|東京都小平市学園東町の動物病院

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犬のまつげが目に当たる病気(異所性睫毛)|涙・痛み・角膜潰瘍の原因と手術治療

「犬 まつげ 目に当たる」「異所性睫毛 手術」|【東京都・小平市 東京ウエスト動物病院】

今回は、まつげが目の内側から生えてしまう病気、異所性睫毛の子の紹介です。
専門的には異所性睫毛(いしょせいしょうもう)と呼ばれます。

この病気は生まれつき(先天性)のもので、比較的稀な病気です。上瞼のマイボーム腺から睫毛が生えて(本来はこのようなことはありません)、角膜に突き当たり障害を引き起こします。違和感、痛みなどから始まり、犬も目を気にするような動作が見られるようになります。目を細める、涙っぽい、赤目、目やになどが目立つようになります。

✔ 放置するとどうなるか

  • 角膜潰瘍
  • 角膜穿孔
  • 強い痛み
  • 視力低下
  • 失明

につながることがあります。

経過と共に角膜の混濁や白濁、だんだんとひどい角膜潰瘍になっていきます。目が痛いので目をつむったり、手で搔こうとしたり、物に擦りつけたりと慢性化して、悪循環に陥ります。

毛を抜くことで一時的に症状は改善しますが、多くの場合は再び生えてきます。
毛を抜くことは救急対応としては良いですが、毛を抜かれるという処置に対して、痛み、恐怖感、強いストレスを受けるようになり、おびえたり、威嚇したり、怒ったりするようになり飼主との関係にもヒビが入りかねません。
根本的な解決には手術が必要になることがあります。

目の違和感、痛み感、瞼を細める、涙っぽい、メヤニっぽいなどの症状が出始めた犬は、24時間、毎日、常にストレス下に置かれ、イライラしてくることになります。例えるなら、私たちの虫歯での歯痛といったところでしょうか。何も手に付かなくなるようなストレスを感じることになります。

✔ 東京ウエスト動物病院での異所性睫毛(まつげ)の手術について
異所性睫毛の治療では、目に当たっているまつげを根元から確実に取り除くことが重要です。
当院では、手術用顕微鏡の拡大視野下でまつげの生えている部位を正確に確認しながら手術を行っています。

異所性睫毛の治療では、目に当たっているまつげを根元から確実に取り除くことが重要です。

・手術時間:
異所性睫毛の本数や生えている場所によって異なりますが、
多くの場合は30~60分程度で終了します。
ただし、角膜潰瘍や炎症を併発している場合には、追加の処置が必要になることがあります。

・麻酔:
異所性睫毛は非常に細く、正確な処置が必要なため、
全身麻酔で下で行うことが一般的です。
当院では術前検査を行い、安全性を十分に確認したうえで麻酔管理を行います。

手術中は心電図、血圧、酸素飽和度、呼気終末二酸化炭素濃度(EtCO₂)などを監視しながら管理しています。

・日帰り手術:
多くの症例では日帰り手術は可能です。
ただし、

  • 高齢犬
  • 持病がある場合
  • 角膜潰瘍が重度の場合

には、一晩入院して経過を確認することをおすすめする場合があります。

・入院期間:
一般的には 日帰り~1泊入院 です。
術後の状態が安定していれば当日に帰宅できることも少なくありませんが、
目や全身状態によります。

・再発:
異所性睫毛は、単純に毛を抜いただけでは再び生えてくることが多い病気です。
一方で、毛包(毛の根元)まで確実に切除できた場合には再発率は大きく低下します。
ただし、

  • 非常に細い睫毛
  • 複数箇所から発生している場合
  • 新たな異所性睫毛が出現した場合

には再治療が必要になることはあります。

・合併症:
異所性睫毛手術は比較的安全性の高い眼科手術ですが、
まれに

  • 術後の腫れ
  • 軽度の出血
  • 炎症
  • 一時的な流涙(涙が増える)
  • 睫毛の再発

などがみられることがあります。
また、重度の角膜潰瘍を伴う症例では、角膜の治療を並行して行う必要があります。

手術前後の画像比較
下の写真は、異所性睫毛(マイボーム腺から生えた睫毛)の手術前後の画像比較です。 

術後はきれいに落ち着いています。

下のビデオは、異所性睫毛の摘出手術紹介ビデオです。視聴時間は7分弱です。

下の写真は、摘出した睫毛の部分(計8ヵ所)です。

摘出した睫毛の部分

犬は痛みから解放され本来の幸せな時間を取りもどすことができています。なお、今後は経過を追い再燃がないかどうかチェックしていく必要はあります。

異所性睫毛は犬で認められる先天性眼疾患の一つであり、外科的切除が最も再発率の低い治療法とされています。

当院から飼主様へ
異所性睫毛は、「涙が多いだけ」「目やにが出るだけ」と思われがちですが、
実際には24時間まつげが角膜をこすり続けている状態です。
犬や猫は痛みを我慢するため、症状が軽く見えることもあります。
涙や目やにを繰り返す場合や、角膜潰瘍がなかなか治らない場合には、異所性睫毛が隠れていることがあります。
目を細める、涙が多い、目やにが続くなど気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。

✔ このような症状はありませんか?
□ 涙が多い

□ 目やにが増えた
□ 目を細める
□ 前足で目をこする
□ 角膜潰瘍を繰り返す
□ 逆さまつげと言われた
1つでも当てはまる場合は眼科検査をおすすめします。

当院では眼科診療を重点分野としており、異所性睫毛をはじめ、難治性角膜潰瘍、緑内障、白内障などの眼科疾患に対応しています。

当院では 異常な睫毛の手術 を実施しています。診察、治療をご希望の方はご連絡・ご予約をお願い致します。
Web問診はこちら – 東京ウエスト動物病院 TEL:042-349-7661  FAX: 042-349-7662
眼科系・睫毛の手術に強い東京ウエスト動物病院

 

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