猫ちゃんの予防的避妊・去勢はされていますか?|東京ウエスト動物病院|東京都小平市学園東町の動物病院

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猫ちゃんの予防的避妊・去勢はされていますか?

  • 2025年7月23日

まの日本では、飼い猫の避妊・去勢手術は強制ではありません。

しかし、多くの動物病院では、避妊や去勢手術を行うことを推奨しています。全身麻酔をかけて行う手術のため、愛猫が手術を受けることに不安を感じる飼主様もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回のコラムでは、避妊・去勢手術を行うメリットやデメリット、手術の方法や術後のケアなどについてお伝えします。

避妊・去勢手術のメリット・デメリット
人間の手術と同じで、猫の避妊・去勢手術にはさまざまなメリットがある一方、少なからずデメリットも存在します。
愛猫の健康を守るため、手術によるメリットとデメリットをよく理解した上で、実施するかどうかの判断を行うことがとても大切です。

避妊手術のメリット
メス猫は、交尾の刺激によって排卵する動物であり、妊娠確率はほぼ100%と言われています。高い妊娠率を誇る動物だからこそ、望まぬ妊娠を未然に防ぐために、避妊手術は非常に重要です。

また、避妊手術によって子宮や卵巣を取ることで、乳腺腫瘍の発生率を下げたり、感染症・卵巣・子宮の病気を未然に防ぐこともできます。特に乳腺腫瘍は、悪性率80%と非常に危険な病気です。ですが、生後6ヶ月までに避妊手術を行えば、乳腺腫瘍の発症リスクを91%以上、下げることが可能です。将来的な病気のリスクを減らすために、避妊手術は大きな選択肢のひとつと言えるでしょう。

去勢手術のメリット
オス猫は、発情すると部屋中にマーキング(スプレー行為)をしたり、大きな声で鳴き続けるようになります。しかし、室内で飼われているオス猫は、メス猫に出会うチャンスがありません。そのため、オス猫は性的な欲求を満たせずに、発情の度に大きなストレスを抱えることになります。飼い主も、大きな鳴き声や繰り返すマーキングの掃除に精神的ストレスを抱えかねません。去勢手術によって性的な欲求が減ることで、スプレー行為や攻撃的な行動が減り、オス猫のストレスを解消することができます。また、精巣腫瘍や前立腺疾患など、生殖器系の病気の予防にも繋がります。

去勢手術は何歳でも可能ですが、発情行為がみられるようになる生後6~11ヶ月齢に行うことで、スプレー行為などの可能性をより減らすことが出来るため、早めの手術をお勧めしています。

避妊・去勢手術のデメリット
オス・メス共に言えることですが、避妊・去勢手術を行うと、それまで繁殖行動のために使っていたエネルギーが消費されなくなるため、太りやすくなります。そのため、手術後は今までよりも低カロリーのごはんに変えたり、量を減らしたりする工夫が必要です。当院では、ロイヤルカナンを初め、さまざまなペットフードメーカーから、その子に合ったフードを選んでご注文いただけます。避妊・去勢手術後のフードにお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

手術の流れ
術前検査
避妊・去勢手術は全身麻酔を使う手術です。そのため、猫ちゃんの身体が全身麻酔に耐えられるかどうかを調べるために、術前検査を行います。一般身体検査や、血液検査など通して、臓器の機能に異常がないか、先天的な病気が無いかなどをチェックし、特に問題がなければ、検査から2週間以内に避妊・去勢手術を受けることが出来ます。

前日
手術前日は、
指定された時間以降はごはんやおやつ、水などは与えないようにし、胃を空にします。絶食・絶水は、麻酔中に胃の中のものを吐き戻して窒息や誤嚥性肺炎を起こすことを防ぐためですので、必ず守りましょう。

当日
当日は、猫ちゃんに全身麻酔をかけてから手術を行います。オス猫の去勢手術は、精巣を包んでいる陰嚢を切開して、精巣を取り出します。1cmほどの切開で済むので、比較的短い時間で終わります。まれに、精巣が陰嚢内まで下がっておらず、鼠径部や腹部に残ってしまっているケース(潜在精巣または停留精巣といいます) がありますが、その場合は、精巣がある場所を切開して取り出さなければならないため、開腹手術になることがあります。

メス猫は、腹部を切開して子宮と卵巣を摘出します。オス猫と比べて切開の範囲が大きくなります。

術後
手術後の猫ちゃんは心身に大きなストレスを受けています。おうちに帰ったら、猫が安心して過ごせるように静かに見守ってあげましょう。生殖器官を取っているので、一次的に体調や性格に変化が出ることもあります。猫ちゃんが落ち着くまで、細かな体調の変化に気を配り、何かあれば病院に相談するようにして下さい。K

当院では、猫ちゃんの避妊・去勢手術を随時承っています。
どうぞお気軽にご連絡ください。 

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