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犬の心臓腫瘍に効く薬を試験中 :プロプラノロール

  • 2024年9月4日

Cited News for animal health professionals

プロプ​​ラノロールを使用して犬の心臓腫瘍を治療する臨床試験の紹介記事です(カナダ アトランティック獣医大)。

アトランティック獣医大学は、がん性心臓腫瘍の縮小に役立つかどうかを調べるため、犬に新しいタイプの薬をテスト中です。
プロプ​​ラノロールは、通常、人間の心臓薬として、また子供の血管腫瘍の治療に使用されている薬剤です。担当研究者は、この薬が犬にも効果を期待できる可能性があるという有望な兆候を掴んでいるようです。

この薬は実際に子供の腫瘍を小さくしたり、完全に取り除いたりすることがわかっています。子供に効くのであれば、犬にも同じように効くかどうかを調べたいというのが動機のようです。

プロプラノロールは高血圧や不整脈など他のいくつかの病気の治療にも使われていますが、子供の血管腫瘍と犬の心臓腫瘍の類似性があることからの発想で、実際、プロプラノロールが効果的だと考えているようです。プロプラノロールの抗腫瘍効果は、血管新生と同様に癌細胞増殖の減少を含むことが示唆されています。
「両者の増殖の仕組みは非常に似ていて、一方はより悪性で癌性があり、もう一方はより良性ですが、もう少し精査する必要性はあるが、有望であると考えているようです。

腫瘍はだれにでも、ペットにも起こる一般的なものだが、治療となると難しい。

犬の心臓腫瘍は、検査の進歩から見つけられる頻度が上がり、今では一般的に見られるというレベルにまで達しています。
犬はこうした腫瘍があっても、それに気付かないことが多いですね。そのため、病気の兆候がまったく見られないか、緊急事態になるまでわからないこともしばしばです。

不調が表れた時点では、犬を楽にするための緩和ケア以外に治療の選択肢はほとんどないというのが実情です。手術や化学療法などの対処法は極めて高価で、リスクもあり、費用対効果はあまりいいとは言えません。

プロプラノロールを使用できるとなると、かなり安価に治療に臨むことができます。心臓腫瘍のある犬は通常、初期には症状が現れないため、ふだんからの健康診断が大切です。特に、循環器科における心エコー検査ができる施設、経験に富んだ循環器科の診断医は不可欠です。プロプラノールが早く使える様になることを願っています。Hkn

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