スタッフこらむ
STAFF COLUMN
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わかることシリーズの耳の検査、掃除、外耳炎などについてお話し致します。
まず、わんちゃんねこちゃんの耳の構造についてです。外側から大きくわけると外耳、中耳、内耳となっています。(イラストで失礼します。)
一般的に耳と言われている部分は、外耳の中の耳介という名称になります。中耳には、鼓膜。内耳には半規管といって平衡感覚をつかさどる機能があります。
形は違いますが、人間もほぼ同じ構造になります。
耳の検査にはなにがある?
当院で行うことができる耳の検査は、まず耳鏡という器具を使い耳の中が汚れていないか、炎症が起きていないか、異物がないかなどを見ます。その後、綿棒にて耳の汚れを掃除し、場合によっては顕微鏡で細菌がいないかなどの検査に移ります。
耳掃除はどうやるの?
耳掃除できれいにできる場所は、耳介と耳道の手前辺りになります。
ご自宅でシートなどでお掃除している方が多いと思いますが、シートでのお掃除は実は耳介の表面辺りまでしかきれいにできていないんです・・・
当院の掃除方法として、上記で記載したように、奥の外耳道などの汚れは綿棒では届かないため、洗浄液を使用します。洗浄液を耳の中に入れ、軽く耳をもみ込んだ後、浮き出てくる汚れを綿棒や綿花などでふき取ります。また、わんちゃんねこちゃんは耳に液が入ったら違和感を感じブルブルと頭を振ってくれます。その衝撃で汚れも一緒に外に出てくれる場合もあるので出てきた汚れを拭きとります。
※ご自宅で綿棒などを使用し、奥まで入れて掃除するのはかえって危険ですので行わないようにして下さい!
耳の病気は何があるの?
よく耳にする病気としては、以下の3つがあげられます。
⒈外耳炎:耳道に炎症が起こること
好発種:垂れ耳の子、耳の中に被毛が多い種など
症状:頭をよく振る、足で耳を掻く、においがするなど
⒉中耳炎、内耳炎:中耳や内耳まで炎症が広がること
症状:神経まで炎症がいくと顔面麻痺、ホルネル症候群、顔面下垂などが起こる場合もあります。
内耳まで広がると、斜頸や眼球振とうれることもあります。
⒊耳血腫:耳介の軟骨の中に血液が貯まった状態
症状:外耳炎を併発している子が多く、掻きむしってしまった影響で耳介軟骨がおれてしまい、耳血腫ができることもあります。
上記でご紹介した病気や検査は一部にすぎないです。
外耳炎でご紹介したように、垂れ耳や耳の中に被毛が多い子ほど、耳の中がむれやすく、かゆみが増します。立ち耳の子でもかゆみは出るので、ご自宅のわんちゃんねこちゃんが頻繁に耳を掻いているな、耳の中から臭いにおいがする、体が傾いているような気がする、という方は一度病院に行ってみて診察を受けることをおすすめします。
まだ、うちの子耳掃除したことないよ~という方、ご自宅で無理に行わず、是非病院にお願いしてみてください!! MK
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