猫が突然見えなくなった|高血圧による網膜剥離・眼底出血に注意|東京ウエスト動物病院|東京都小平市学園東町の動物病院

〒187-0043 東京都小平市学園東町29-43

サイトマップ
MENU

トーキョーウエストブログ

TOKYO-WEST-BLOG

猫が突然見えなくなった|高血圧による網膜剥離・眼底出血に注意

【東京ウエスト動物病院 東京都・小平市】

〔急に家具にぶつかるようになった〕
〔目の前に手を出しても反応しない〕
〔瞳孔が開いたままになっている〕

猫が突然見えなくなったように感じたとき、その原因のひとつとして注意したいのが高血圧による網膜の障害です。
特にシニアの猫では、高血圧によって目の奥の血管が傷つき、網膜剥離や網膜出血を起こして急に視力を失うことがあります。
突然見えなくなった場合は、「年齢のせいかな」と様子を見ず、早めに検査を受けることが大切です。

1.高血圧で、なぜ見えなくなるの?
網膜は、目に入ってきた光を感じ取る大切な場所です。
カメラでたとえると、「光を受け取るセンサー」のような部分です。
高血圧になると、網膜やその周囲にある細い血管に強い圧力がかかります。

その結果、
網膜から出血する
血管から水分が漏れる
網膜がむくむ
網膜が浮き上がって剥がれる
といった変化が起こることがあります。

これが高血圧性網膜症・脈絡膜症です。
網膜が大きく剥がれると、光を正常に感じられなくなり、突然見えなくなることがあります。

2.こんな変化があれば注意してください
猫は視力が低下しても、ひげ・嗅覚・聴覚などを使って上手に生活するため、飼い主様が気付きにくいことがあります。

しかし、突然両目の視力が低下すると、
家具や壁にぶつかる
段差の前で止まる
ジャンプをためらう
食器やおもちゃを見失う
急に動かなくなる
知らない場所で不安そうになる
瞳孔が大きく開いたままになる
といった変化がみられることがあります。

目の中に出血が起こると、赤く見えたり、黒目の奥がいつもと違って見えたりすることもあります。
「昨日まで普通だったのに、急に見えない」
このような場合は、できるだけ早く受診してください。

3.高血圧はシニア猫で特に注意が必要です
猫の高血圧は、年齢とともに増える傾向があります。
特に注意したいのが、
慢性腎臓病
甲状腺機能亢進症などを持っている猫です。

こうした病気に伴って高血圧が起こることがあります。

一方、はっきりした原因が見つからない高血圧もあります。
高血圧は目だけではなく、腎臓・脳・心臓などにも影響する可能性がある全身の病気です。

・猫の高血圧症の最初の解決策について はこちらをご覧ください。
・犬と猫の高血圧―要因と種類、診断、標的臓器、治療、管理 についてはこちらをご覧ください。

4.猫の血圧はどのくらいから高いの?
猫では一般に、収縮期血圧(最高血圧)が高くなるほど、網膜などへの障害リスクが上がります。
ひとつの目安として、
160~179 mmHgでは高血圧
180 mmHg以上では重度の高血圧
と評価されます。

ただし、動物病院では緊張によって一時的に血圧が上がることがあります。
そのため、血圧の数字だけで判断するのではなく、猫をできるだけ落ち着かせて測定し、
眼底の状態や全身疾患の有無も合わせて判断します。

特に、すでに網膜剥離や網膜出血などが認められている場合には、血圧の評価がとても重要です。

5.診断では「血圧」と「眼底」を確認します
突然見えなくなった猫では、目の表面だけでなく、目の奥まで調べることが大切です。
東京ウエスト動物病院では、状態に応じて視覚反応、瞳孔の反応、眼圧、眼底などを確認します。

眼底検査では、
網膜が剥がれていないか
網膜や硝子体に出血していないか
網膜血管に異常がないか
視神経に異常がないか
などを調べます。

「ペットの眼底検査では何がわかる?」もあわせてご覧ください。

目の中の出血などで眼底を直接確認できない場合には、必要に応じて眼科超音波検査を行い、
網膜剥離の有無などを調べることもあります。

6.目だけでなく、全身を調べることが大切です
高血圧が確認された場合は、「なぜ血圧が高くなったのか」を調べることも重要です。
血液検査や尿検査などを行い、慢性腎臓病や甲状腺機能亢進症など、高血圧の背景にある病気を探していきます。

つまり、高血圧による網膜剥離は目だけを治療すればよい病気ではありません。
眼科検査と同時に、全身の状態を確認する必要があります。

7.網膜剥離は治療すると元に戻る?
高血圧が原因の場合には、まず血圧を適切に下げる治療を行います。
猫の高血圧では、状態に応じてアムロジピンなどの降圧薬が使用されます。
血圧が安定すると、剥がれていた網膜が再び元の位置に戻ってくることがあります。

しかし、
網膜が戻れば、必ず視力も戻るというわけではありません。
網膜が長時間剥がれていた場合や、網膜そのものに大きな障害が起きている場合には、視力が十分に回復しないこともあります。
そのため、突然見えなくなった場合には、早い段階で原因を確認することが重要です。

8.高血圧は「見えなくなる前」に見つけたい病気です
猫の高血圧は、初期には目立った症状がないことがあります。
そして、飼い主様が初めて異常に気付いたときには、
「突然見えなくなった」
という状態になっていることがあります。

特に、
シニアの猫
慢性腎臓病がある猫
甲状腺機能亢進症がある猫
以前に血圧が高いと言われた猫
などでは、症状がなくても定期的な血圧測定と眼底チェックを行う意味は十分にあります。

突然見えなくなったときは、目の奥と血圧まで確認を
猫が突然見えなくなったとき、原因はひとつではありません。
しかし、特にシニア猫では、高血圧による網膜剥離や眼底出血は重要な原因のひとつです。

東京ウエスト動物病院では、目の表面だけでなく、
「本当に見えているのか」
「目の奥に異常がないか」
「全身の病気が目に影響していないか」
という視点から診察を行っています。

「急に物にぶつかるようになった」
「瞳孔が開いたまま」
「急に見えなくなったように感じる」
このような変化に気付いた場合は、早めにご相談ください。

眼底検査について詳しくは「ペットの眼底検査では何がわかる?」をご覧ください。
目の見え方を含めて総合的に調べる「アイチェック外来」についてはこちらをご覧ください。

 

Web問診はこちら – 東京ウエスト動物病院 TEL:042-349-7661   FAX: 042-349-7662
SARDS・突然の視覚障害の検査なら東京ウエスト動物病院

 

 

 

 

カテゴリー

最近の投稿

月別アーカイブ

旧トーキョーウエストブログはこちら

旧スタッフこらむはこちら