白内障を手術しない、放っておくとどうなるの? ―やさしくわかる大切なお話―|東京ウエスト動物病院|東京都小平市学園東町の動物病院

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白内障を手術しない、放っておくとどうなるの? ―やさしくわかる大切なお話―

【東京都・小平市 東京ウエスト動物病院の獣医師がわかりやすく解説】
内障は、「手術しないとどうなるの?」「そのままでも大丈夫?」と気になっていませんか?
白内障は放っておくと“必ず進行する病気”です。今回は、そのままにしているとどうなるのか、手術をしない場合はどうなるのかなど、飼い主様の不安を解消いたします。

1.白内障はだんだん見えなくなります
白内障は、ゆっくり、でも確実に進みます。最初は少し見えにくいだけですが、徐々に以下のような変化が出てきます。
・おやつの位置がわからない
・夜のお散歩を嫌がる
・壁や家具にぶつかる
・飼い主さんと目が合いにくくなる

最終的には「見えなくなる(失明)」のですが、すべての子が完全失明まで至るわけではありません。
目が見えなくなってきても命の危険はありませんが、生活の質(QOL)は大きく下がることがあります。

2.目の中で炎症が起こります
命の危険がない病気なので、そのままにしておいてもよいのかというとそれは間違いです。
白内障は、「ただ白くなるだけの病気」ではありません。目の中では 炎症(ぶどう膜炎) が起こります。炎症が起きると痛みを感じたり、目が赤く充血したりします。この痛みは小さな目の中で起きているため、飼い主様も気づきにくい症状です。どのような時に、炎症が起きているのか以下にあげますので、ペットの様子を確認してみてください。

【炎症が起きているサイン】
・目をショボショボする(特に痛みを感じている時です)
・目をこする
・白目が赤くなる
・涙や目やにが増える
3.強い痛みの病気になることも
炎症が進むと「緑内障」という病気に進行することがあります。これは、とても強い痛みを伴う病気です。
緑内障は、眼の中の圧力(眼圧)が異常に高くなることで、視神経がダメージを受け、視力が低下したり失明につながる病気です。
症状としては、次のような様子がみられます。
・白目の充血(血管が怒張)
・目が白く濁る
・涙が多くなる
・目を痛がる(しょぼつき、触るのを嫌がる)

急性緑内障の場合は、強い痛みのために目を開けられない、元気食欲が落ちる、じっとして動かないといった様子がみられます。また、発症から数日で失明に至ることがあるため、早急な正しい対応が必要となります。結膜炎と間違えられやすい症状でもあり、正しい対応が遅れてしまうこともあります。

白内障から緑内障を発症するリスクが高くなるケースは、以下の場合です。
・白内障が長期間放置されている
・過熟白内障になっている
・ぶどう膜炎を繰り返している
・糖尿病性白内障(進行が速い)

4.水晶体脱臼が起こることもあります
白内障が進行すると、水晶体を支えている組織が弱くなり、水晶体が本来の位置からずれてしまうことがあります。これを水晶体脱臼といいます。
水晶体が前にずれると、急激に眼圧が上昇し、急性の緑内障を引き起こすことがあります。
また、後ろにずれた場合でも、炎症の悪化や視力低下につながります。
この状態は突然悪化し、強い痛みを伴うこともあるため注意が必要です。

5.傷ができやすくなります
白内障が進行すると、水晶体由来のタンパク質が漏れ、水晶体起因性ぶどう膜炎が起こることがありますこの炎症により、角膜浮腫や角膜のバリア機能が低下して傷(角膜潰瘍)ができやすくなります。

6.どう対処すればよいのか?
今までの説明から、白内障はそのままにしておくと、炎症を起こし、強い痛みを伴う病気を併発したり、失明に至るリスクや傷ができやすくなるリスクが発生します。

白内障治療の選択肢は2つです。
1.手術する
● 視力を取り戻す可能性あり
● 合併症も防げる

2.手術しないで管理する
● 定期検査が必須
● 炎症・眼圧コントロールを行う

視力の回復には手術しか方法がありませんが、手術はしたくないという方もいらっしゃいますので、手術以外の方法でケアしていく方法もあります。
手術をしない場合、「視力の回復」が目的ではなく、
・進行を遅らせる
・炎症を予防する(ぶどう膜炎の予防)
・痛みを予防する(緑内障の予防)
が目的となります。このような予防的ケアを行うことはとても意味があります。できるだけ長く、正常な目の状態を保つことで、飼い主様との日常を快適に送ることができます。

 

8.飼い主様へ一番大切なこと
白内障は放っておいて良い病気ではありません。少しでも疑問や不安があれば、ぜひ一度愛犬、愛猫の目の状態を確認することをお勧めします。
見える未来を選ぶか、見えないままにしてリスクを高めるか、その判断をサポートするのが私たちの役目と考えております。
やさしく、あたたかい、確かなペット医療を!!

Web問診はこちら – 東京ウエスト動物病院 TEL:042-349-7661   FAX: 042-349-7662
こちらの記事、犬の白内障手術猫の白内障手術ウサギの白内障 もご参照下さい。
目に気になる所見を見つけたら、診察 をお勧め致します – 東京ウエスト動物病院

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