犬の糖尿病性白内障|急に目が白くなる理由・初期症状・手術と費用まで獣医師が完全解説|東京ウエスト動物病院|東京都小平市学園東町の動物病院

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犬の糖尿病性白内障|急に目が白くなる理由・初期症状・手術と費用まで獣医師が完全解説

【40年以上の眼科診療経験をもとに ❚ 東京・小平市 東京ウエスト動物病院】

「昨日まで普通だったのに、急に目が白くなった気がする」
「これは白内障でしょうか?」
このようなご相談で来院される飼い主様は少なくありません。

特に糖尿病を持っている子では、白内障が数日〜数週間で一気に進行することがあります。
早く気づいてあげられるかどうかで、視力を守れるか否かが決まります。
まずお伝えしたいのは、急に白くなった場合、早めの確認はとても大切です。

この記事では
・なぜ急に白くなるのか
・どんな症状に注意すべきか
・手術が必要かどうか
をわかりやすく解説します。

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■犬の目が急に白くなったら|まず考えるべきこと
ワンちゃんの目が白く見える場合、いくつかの原因がありますが、糖尿病がある場合は「糖尿病性白内障」の可能性が非常に高くなります。

3つの特徴:
・急に白くなる
・両目に出ることが多い
・進行が非常に早い
「様子を見る」のではなく、確認する ことが重要です。当院での実際の事例です。正常な目では白く見えることはありません。

どの事例でも、来院された時点で目の白さが目立ちます。糖尿病での白内障の進行がいかに早いかがわかります。来院時にはすでにはっきりとわかる白さになっている子が多いです。

■糖尿病性白内障とは? なぜ急速に進むのか

白内障とは、目の中の透明な水晶体(レンズ)が白く曇る状態ですが、糖尿病があると、体内で増えた糖が水晶体の中に取り込まれ蓄積していきます。この取り込まれた糖はソルビトールという物質に変換され、これが水晶体内にたまると、水晶体内に水分が強く引き込まれます。結果、水晶体線維が急激に膨張し、レンズ構造の膨張・破壊につながり、急速な混濁と共に短期間での白濁につながっていきます。このメカニズムは犬で顕著であり、糖尿病犬の約80%で両眼性の白内障を発症するとされています。両眼ともほぼ同じスピードで進行することも糖尿病性白内障の特徴といえます。

糖尿病性以外の白内障では、左右どちらか一方の白内障として進行することが多いことやスピードはゆっくりとしたことが多いです。ただし、若年性の白内障の場合は、片眼性であってもスピードは速い場合があります。

白くなる速さは通常の加齢性白内障とは大きく異なります。
・加齢性は数ヶ月〜数年で進行
・糖尿病性は数日〜数週間で進行
というように、進行スピードはまったく違います。

糖尿病性白内障では、
★数日で軽度 → 中等度
★1〜2週間で成熟白内障
になるケースも珍しくありません。気づいたときには見えていないということもあります。

■見逃してはいけない初期症状
初期はとてもわかりにくいことがありますが、以下のような点に注意してください。
・目がうっすら白く見える
・光の反射がいつもと違う(ムラがあるように感じる)
・物にぶつかるようになる
・夕方や夜になると動きにくそう
ただし、初期の段階では“気づきにくい”こともあります。

ご自宅でのチェックとしては、
・おやつを目の前で左右に動かして追えるか
・暗い場所での動きを見る
などは参考になります。少しでも違和感があれば受診をおすすめします。

■どれくらいのスピードで進むのか
下の図は、実際の事例を参考に、数日で両目とも真っ白になる例をイメージ画像で示したものです。

また、糖尿病性白内障は両眼性に出てきます。わずかな左右差を感じることもありますが、ほぼ同時進行で両側性に出てきます。

■そのままにしておくとどうなる?
糖尿病性白内障は、見た目の問題だけではありません。そのままにしておくと見えにくくなり、最終的には見えなくなることもあります。
・強い痛み(目の中のブドウ膜炎)
・視力低下から失明へ
・網膜変性(網膜の機能低下)
・緑内障(強い痛みや失明のリスク)
などにもつながり、見えにくいだけ では済まないことがあります。進行すると手術ができなくなる場合もあります。

手立てを打たず、そのままにした場合、糖尿病性白内障の進行に伴う見え方の変化と手術後の視界イメージを以下に示します。人と犬での比較イメージです。
進行と共に見えずらくなり、手術をすることで視力の回復を得られる可能性があることをイメージ画像として示しています。

■治療の選択肢┃手術は必要?
よくあるご質問です。
点眼で視力の回復はできますか?
結論からお伝えすると、白内障そのものを点眼で治すことはできません。
視力を回復させるためには、手術が唯一の治療法になります。
ただし、すべての症例で手術が必要とは限りません。タイミングが重要です。
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視力を回復する方法┃白内障手術について
白内障手術は非常に繊細な手術で、高度医療に入ります。
視力回復を期待できる治療ですが、できる時期のタイミングを逃さないことが大切です。
手術については、ペットの状態、飼い主様のお考え、費用面、術後の管理を含めて総合的に判断しなければならないことです。「すべての症例で必要」、「やれます」というわけではありません。
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■白内障手術について(当院の考え方)
白内障手術は、視力回復が期待できる治療です。
当院では、
・術前検査を丁寧に行う
・適応を慎重に判断する
・リスクをしっかり説明する
ことを大切にしています。無理にお勧めることはありません。しかし、最適なタイミングは逃さないようにお伝えしています。リスクが高い場合は、飼い主様のご了承を得なければ手術に進めることはできません。
下の写真に示す水晶体の白さだと、このくらい見えにくいと考えられることをイメージで示しています。

また、手術前後の目の状態を下に示します。手術後、瞳の中の白さはきれいになくなっています。

糖尿病の子では、全身的には感染症が起こりやすくなっていることもあり、細菌性膀胱炎を併発しているケースもあります。また、糖尿病も内分泌性疾患と言えますので、ほかの内分泌系の病気、甲状腺や副腎の機能障害を併発しているケースもあります。前検査の段階でしっかりと確認しておく必要はあります。

当院では、術前検査を丁寧に行い、適応をしっかり見極めることを大切にしています。成功率やリスクについても、事前にしっかりご説明しています。
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■費用について
白内障手術は高度医療のため、高額な費用がかかります。ただし、ペット保険が使える場合もあり、分割でのご相談も可能です。費用面も含めて一緒に考えることが大切と考えています。ご不安な点は遠慮なくご相談ください。
費用の詳細はこちら

■手術をしない場合の選択肢
手術を選ばない場合でも、痛みを抑える、生活しやすくする、といったケアは可能です。その子にとって最善の選択を一緒に考えてまいります。
非手術の記事はこちら

■まとめ|早期対応が視力を守ります。様子を見る病気ではありません。
☆ 糖尿病性白内障は、数日〜数週間で進行する病気です。
☆ 手術のタイミングを逃すこともあります。
☆ 視力を守れるかは早期判断で決まります。

ご相談・診察をご希望の方へ
「急に目が白くなった」場合は、できるだけ早めの受診をおすすめします。当院では糖尿病性白内障の評価・手術適応のご相談も受け付けております。できるだけ早めのご相談をお勧め致します。

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やさしく、あたたかい、確かなペット医療を!!

当院では、目の本来の『視る力を取り戻す』ことを目標に、あきらめない眼科治療をめざしています。
Web問診はこちら – 東京ウエスト動物病院 TEL:042-349-7661   FAX: 042-349-7662
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