なみだやけ 改善|東京ウエスト動物病院|東京都小平市学園東町の動物病院

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なみだやけ 改善

このような子には日々遭遇します。

両目のなみだやけ両目のなみだやけ

なみだやけ改善のための診察としては、その状態の経過、状況の把握のほか、
・涙の量
・マイボーム腺の状況
・瞼の構造
・角結膜炎の状況
・涙点の確認
・その他、目全体の状況
について診ていきます。

1.なみだやけとは
なみだやけとは、いつも目の周辺に涙があふれて、それが乾いて中に含まれる蛋白質の変性によって着色してくる状態です。通常、目の周辺が汚れた状態になっていることが多いです。
なみだの流出は主に目頭から起こり、目の下はいつも涙で濡れ、湿った状態になります。眼瞼の構造によっては目尻から流れ出ることもあり、下の写真のように目の上側の毛まで濡れることもあります。

両目の上下のなみだやけ目の上下のなみだやけ

2.なみだやけの症状
・ 涙っぽい
・目頭、目尻、周囲の毛に着色が見られる
・メヤニっぽい
・目回りの皮膚の湿疹を伴うこともある
その湿疹部をこすろうとする
汚れて、臭いがして不潔な状態となることもある

両目のなみだやけ両目のなみだやけ

3.なみだやけの要因
角結膜炎、ドライアイ、元々涙が多い、神経や筋肉の影響で瞬き回数が減る、涙点がない(無孔涙点)、眼球の大きさなどが要因となっていることがあります。診察ではその要因を探っていきます。

4.なみだやけへの対処
4-1.角結膜炎、ドライアイ、眼瞼内反症、鼻炎、副鼻腔炎などが原因となっている場合は、そうした基礎疾患への対処を行います。症状や所見により抗生剤や抗炎症剤、涙の分泌量を増やす薬などを用います。

4-2.涙を鼻へ通すための管の穴(涙点)が生まれつきない子がいます。その場合、涙が通る管(涙小管)などで炎症が起こると涙点部が膨らむこともあります。下の写真は、涙点部が開口しておらず、涙小管の炎症のため当該涙点部が膨らんだ事例です。

無孔涙点部の腫れ無孔涙点部の膨らみ(炎症による)

必要な場合には、涙点の形成手術や涙小管の洗浄処置などをご提案することもあります。そのような際には全身麻酔下にての対処となります。

4-3.涙小管の詰まりのため涙っぽくなるケースも見られます。下の子は右目の涙で来院されたのですが、検査の結果、下の写真のように鼻への色素の通過が悪く涙管の通過障害が疑われた事例です。

右目が涙っぽい右涙小管の狭窄のために見られた右目の涙目

経過としては、抗生剤や点鼻薬でうまく改善しています。
4-2、4-3のケースはいずれも抗生剤等の投与(点眼、点鼻)などで改善は見られています。

5.なみだやけとの向き合い方
原因をつかみ、それぞれに対応した対策を取ることで改善を計ることができると思われます。飼主様の根気強いケアが必要です。愛するペットにこのようなケアを施せるのは飼主様だけです。大変なことではありますが、当院としてもそれを応援していければと思います。

Web問診はこちら – 東京ウエスト動物病院 TEL:042-349-7661   FAX: 042-349-7662

なみだやけに強い東京ウエスト動物病院

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