わかることシリーズ 2 (血液検査:CBCと血液塗抹)|東京ウエスト動物病院|東京都小平市学園東町の動物病院

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わかることシリーズ 2 (血液検査:CBCと血液塗抹)

  • 2024年9月2日

今回は、わかることシリーズ2「血液検査のCBCと血液塗抹」についてまとめたいと思います。

CBC
全血球計算ともいい、血液中の細胞成分である赤血球、白血球および血小板の数や細胞の大きさを測ったり、へモグロビン濃度、ヘマトクリット値などの測定も行います。

赤血球:酸素を運ぶ
白血球:感染、病気と争う
血小板:出血を止める

などの働きがあります。

CBCからは赤血球数、白血球数、へモグロビン濃度、ヘマトクリット値、平均赤血球容積(大きさ)、平均赤血球へモグロビン量、平均赤血球へモグロビン濃度、血小板数がわかり、貧血・脱水の有無、体内で炎症が起きているか、血液の腫瘍の有無などを知ることができます。

血球塗抹標本
血液塗抹標本とは、スライドガラスに血液を薄く塗りつけて染色したものです。それを顕微鏡で拡大し観察します。

白血球はざっくり5種類に分けることができ、それぞれ異なる働きをしています。
好中球:細菌などの異物を取り込んで(貪食)消化・殺菌して異物から身体を守る働き
リンパ球:免役反応の中心的役割
単球:細胞を壊す、防衛反応
好酸球:寄生虫に対する生体防御機能を持ち、様々なアレルギー反応に関与
好塩基球:様々なアレルギー反応に関与
その他:異形細胞の出現

上記の標本(血液塗抹標本)を観察することによって赤血球、白血球、血小板の形態変化や数の変動について情報を得ることができます。

下の写真(血液塗抹カウント)は、作成した標本を顕微鏡で観察し、白血球の数をカウントしている器材になります。

実際に顕微鏡で見ている画面を拡大したものが下の写真になります。この画像の中には、赤血球(沢山あるもの)、白血球(左右上:リンパ球、右下:好酸球、左下:好中球)、血小板(サイズが一番小さい物)があります。

血液塗抹標本の顕微鏡下拡大所見

この画像は正常な血球像ですが、パルボウイルス感染症に罹患している子だと白血球が著しく減少していたり、玉ねぎを食べた子だとハインツ小体が出ていたりします。

機器を用いて細胞数を数え評価する結果(CBC)だけではなく、血液塗抹標本を作成して実際の細胞を診て、形態を観察することは大切です。S

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