スタッフこらむ
STAFF COLUMN
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春から夏にかけて、日差しの中で気持ちよさそうにくつろぐ猫の姿はとてもかわいらしいですよね。
でも、実は猫も人間と同じように日焼けをすることをご存知ですか? 場合によっては、皮膚の炎症やがんを引き起こすリスクもあるのです。大切な伴侶である愛猫のために、日焼け対策をしっかり行うためのポイントをご紹介します。
日焼けしやすい猫の特徴と注意したい環境
〇日焼けのリスクが高い猫の特徴
・白い毛の猫 ・毛が細い・薄い猫
・無毛の猫
こうした猫たちは、皮膚が紫外線に直接さらされやすく、皮膚の炎症や損傷、さらには皮膚がんのリスクが高まります。
〇日焼けのリスクが高い環境
・屋外で過ごす時間が多い猫
・日差しの強い地域に住んでいる猫 ・日中の暑い時間帯に散歩やベランダに出る習慣がある猫
猫の日焼け対策:安全にできる方法とは?
①猫専用の日焼け止めを使う
・必ず猫用の安全性が確認された日焼け止めを使用する ・初めて使うときは少量を塗布し、アレルギー反応が出ないか確認する ・鼻、耳の先、お腹、股間など毛が薄い部位に塗布する
・塗布後はおやつをあげたり遊んだりして、舐めないように工夫する
② UVカットの服を着せる
・猫用のUVカットウェアは、通気性と動きやすさが考慮されている製品を選ぶ
・初めて服を着せる場合は、短時間から慣らす
・服の締め付けやストレスに注意し、無理なく着用できる範囲で使用する
③紫外線の強い時間帯の外出を避ける
服を着るのが苦手な猫や、日焼け止めの使用が難しい猫には、午前10時~午後3時頃の強い日差しを避けることが効果的です。
猫の日焼けと皮膚がん
日焼けが進行すると、皮膚の赤み、炎症、ひび割れ、かさぶたなどの症状が現れることがあります。こうした症状が見られた場合は、早めに獣医師に相談しましょう。 特に注意が必要なのが「扁平上皮がん」と呼ばれる皮膚がんで、白毛の猫や耳・鼻周辺に日焼けをしやすい猫に多く見られます。
〇皮膚がんチェックリスト
☑ かさぶたが繰り返しできる
☑ 傷がなかなか治らない
☑ 赤くただれたような部位がある
こうした症状は、皮膚がんの可能性もあるため、早期の診断と治療がカギになります。
獣医師に相談するタイミング
以下のような場合は、お早めに獣医師までご相談ください。
・日焼けがひどく、皮膚に炎症や赤みがある
・猫が頻繁にその部位を舐めたり掻いたりしている
・嘔吐や下痢など、体調不良のサインが見られる
まとめ:猫も紫外線対策が必要です!
猫は毛に覆われているとはいえ、紫外線の影響をゼロにはできません。日常の中で少し意識するだけで、猫の健康と快適な生活を守ることができます。大切な愛猫がいつまでも元気に過ごせるように、日焼けや皮膚の異常には早めの対策と相談を心がけましょう。 これからも当院のブログでは、季節ごとのケアや病気の予防など、飼主様に役立つ情報をわかりやすくお届けしていきます。ぜひ定期的にチェックしてくださいね! M
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