スタッフこらむ
STAFF COLUMN
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おうちのワンちゃん、ネコちゃんが耳を激しく痒がることはありませんか?
もしかしたら耳ヒゼンダニが耳の中に寄生していることが原因で痒がっているのかもしれません。
耳ヒゼンダニとは耳の中の外耳道(耳の穴の入り口から鼓膜まで)に寄生する0.3mm程のとても小さなダニですが、強い痒みや炎症を引き起こします。
症状としては黒い耳垢が大量に出たり、耳を痒がって頭を振ったり、足で耳を掻くような仕草が見られます。放っておいてしまうと外耳炎が悪化し痛みや二次感染に繋がってしまいます。
↑ 耳ヒゼンダニと複数個の虫卵
主な感染は耳ヒゼンダニに感染している動物との接触になるので、屋外飼育している動物は特に注意していただく必要があります。多頭飼育されているご家庭でも他の子に移ってしまう可能性が考えられます。耳を気にする仕草が見られる場合には動物病院を受診して頂くことをおすすめ致します。当院では耳垢を採取し、顕微鏡を使ってダニを確認し、治療の流れについてご提案致します。
治療はセラメクチンなどの背中に垂らすタイプの駆虫薬を使うことがほとんどですが、ワンちゃんの場合ですとフィラリアの予防薬としても使用されるものになるので、フィラリア予防を行っていない子の場合にはフィラリアのチェックをしてから投与する必要があります。完全に卵が消え、駆虫できるまで最低2~3回程滴下する必要があります。再感染を防ぐためにも大切な治療となります。
耳ヒゼンダニだけでなく、細菌性やマラセチア性外耳炎を併発している場合もあるので、耳を痒がっている場合にはぜひ一度病院で検査を受けてみてください。NK
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