トーキョーウエストブログ
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ペットの皮膚や毛の健康のほか、飼い主様とのいっしょの生活などを考えた時、ペットの定期的なシャンプーは欠かせないように思います。
短毛種は元より長毛種ならなおさらですね。ふだんから、シャンプーを心掛けておられる方でもその回数や間隔はいろいろと思います。ペットのシャンプーそのものは定着しているように思います。
ご自身でやる方もいらっしゃれば、専門のお店に頼まれる方も・・・。最近は、送迎サービス付きのところも多く、利用しやすくなっているように思います。
さて、本題ですが、シャンプーをしようという時に気をつけていただきたいこと、それは、一つは高齢(心不全)、もう一つは目の病気です。

シャンプー時、2点に気をつけてね~!!
1.高齢(心不全)
高齢のペットでのシャンプーには、心臓の病気(僧帽弁閉鎖不全、心不全など)を始め、さまざまなリスクがあり、シャンプー中に体調を崩すことがあります。心不全の場合では、興奮のあまり心臓が追いつかずチアノーゼを起こして倒れたり、けいれん発作を起こしたり、最悪の場合はその後、息を引き取ってしまうこともあります。
同じシャンプーでも、若い子や元気な子の場合と老齢の子では随分と違います。
シャンプーを予定している日の朝散歩などで、何となく元気がなかったり、咳が少し強くなっている感じがあるような時は中止された方がベターかもしれません。
シャンプーをする側はそのようなリスクに十分注意してその子に無理がないように心がけたり、緊急の時にはすぐに病院と連絡がとれる時間帯にシャンプーをするなど、工夫が必要でしょう。
なお、シャンプーをできない時は、ふだんからのブラッシングもいいと思います!
2.目の病気
もう一つは、目の病気で、シャンプー後に角膜潰瘍が起きることがあります。シャンプー成分による化学的やけどや泡、お湯などが目に入ったり、顔周りのシャンプー時に目の表面(角膜や結膜)をこすってしまったり、ドライヤーで乾かす時の熱風が直接/間接に目の表面(角膜や結膜)に当たり、目が乾き、傷付くなどがあります。
また、一方、ペット側の条件としては、元々、軽いドライアイ Dry Eyeのほか重度な乾性角結膜炎 KCSがあるなどの悪条件が重ってしまうとより発症しやすいと思われます。
実際、シャンプーの後で病院に運び込まれるケースではこの角膜潰瘍がその後、日に日に広がっていく拡散性のこともあり、なかなか治りにくいという印象もあります。
シャンプー時にはお湯やシャンプーの泡が目に入らないように、目を直接こすらないように、また、顔周りのドライヤーの時はその温度を下げるなど、注意が必要です。
なお、ふだんから目をショボショボしていたり、シャンプーの当日、軽くでも目をつぶるようなしぐさがある時は、シャンプーは延期か、充分注意して行うか、あるいは、目を診察してもらうようにされた方がいいでしょう。
ふだん、飼主様がよく口にされる 緊急! 目の症状(7種類)をまとめてあります。ご参照ください。
迷われた時は、信頼できるかかりつけの病院にご相談なさってください。今回取りあげましたシャンプー時の心臓や目のことは元より、そのほかのことでも、ちゃんと予防法や対処法はありますので・・・。よろしくお願い致します。

やさしく、あたたかい、確かなペット医療を!!
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