トーキョーウエストブログ
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皆様は自分のペットの体調はどのように把握していますか?
特に目についてはどうでしょうか。今回は、ふだん何気なく見ているペットの目、顔の観察ポイントを挙げてみます。
見る際のポイント - 両目と鼻の “逆三角形の3点” を見ましょう!
見る際のポイント - 両目と鼻の “逆三角形の3点” を見ましょう!
1.外観(両目と鼻)
・左右の目の瞼の形やラインに違いがないか、細める、見開きの違い、濡れる、腫れるなど。
右目を閉じ気味。
・目の周りが濡れていないか、
右目が涙で濡れています。
・目が腫れていないか、
右目が出ています。
このように上から見るのもいい観察方法です。
考えられる病気:慢性の角膜炎、慢性の角膜潰瘍、流涙症(なみだ焼け)、緑内障、腫瘍など。
・目頭などにメヤニ、ナミダヤケなどはないか、見ていきましょう。
右目のメヤニ
両目の流涙症(なみだ焼け)
目の上下が濡れています。
考えられる病気:感染症、炎症、流涙症(なみだ焼け)、涙点の閉鎖など
・目が乾いて見える、同じ側の鼻先も乾いていないか、見ていきましょう。
同じ側の目と鼻先が共に乾いています。
考えられる病気:ドライアイ、角膜炎、結膜炎など。
・瞳の形、瞳の大きさ(大小)に差はないか、見ていきましょう。
左右の瞳の大きさ(黄色の部分)が違います。
さてどちらが異常なのでしょうか。
考えられる病気:瞳が小さい方が異常か、大きい方が異常かを見極める必要があります。
緑内障、ブドウ膜炎(眼内炎)、腫瘍、神経麻痺など
2.粘膜の色を見る
上瞼をキュッと挙げて粘膜の色を見るのもいい方法です。赤さにもいろいろな程度があります。真っ赤~うすいピンク色まで様々です。うすくても問題がある場合もあります。迷う時は目の検診をお勧めします。
嫌がらない程度に軽く挙げて下さい。
考えられる病気:結膜炎、アレルギー、ブドウ膜炎、強膜炎、緑内障、腫瘍など。赤く見える原因には、結膜充血、毛様充血、血管の怒張(太くなる)、結膜出血などいくつかの種類があります。
3.目の中を見る
・瞳(黒目)の大きさ(左右差がないか)、瞳の形がいびつ、膨らんで腫れているなど、見ていきましょう。
部屋を暗くする、ペンライトで光を入れるなど工夫して観察します。
考えられる病気:ブドウ膜炎(眼内痛)、腫瘍など
・濁って、目の中の瞳が見えにくいか否か、見ていきましょう。
目の表面(角膜)が濁って中の様子がわかりにくくなっています。
考えられる病気:緑内障、角膜炎、角膜浮腫、腫瘍など
・黒目のところが白い
黒目のエリアでところどころが白く見えています。これは白内障です。
考えられる病気:白内障、核硬化症など
当院では、痛みは? 汚れは? 見えていますか? の3点から目の診察をていねいに進めています。
どれか1つの場合、2つの場合、3つとも併せて持っている場合があり それぞれを見極めていきます。
気になる時は早めの 診察 をお勧め致します。
Web問診はこちら – 東京ウエスト動物病院 TEL:042-349-7661 FAX: 042-349-7662
こちらの記事、眼科一般系 もご参照下さい。
やさしく、あたたかい、確かなペット医療を! – 東京ウエスト動物病院/眼科ケアセンター