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今回は、ゴールデンリトリバーの東洋眼虫(とうようがんちゅう)の症例について簡単に紹介します。
症例は、ゴールデンリトリバー種 11歳 ♂ 33.4Kg
1~2週前のことで、左目に傷があり、血のようなものが出てきたという主訴でした。

上は、顔の画像で初診時と治療後の顔写真です。とてもきれになっています。**66**55** BKK TNK
検眼中に虫体を確認したので、虫体を摘み出して治療をスタート、2ヶ月後には完治しました。治療後はとても良くなっています。
下の写真は、左目の画像で治療前後の比較です。最初はひどい角膜炎を示し痛々しい状況でした。

下は摘出した虫体です。長さは8~16mmとされている小線虫です。

この子については、その後は白内障の予防を続けています。
東洋眼虫について
1.体長8~16mmの白色の小線虫
2.犬、猫を最終宿主として、その結膜嚢に寄生する。人での寄生例もある。
3.西日本、特に九州に多い。近年では東日本でも確認されている。
4.数匹存在するのが普通である。
5.犬の眼脂を好んで摂食するショウジョウバエの1種 メマトイ が、眼瞼などに留まった時に移ると
考えられている。人の事例もある。
6.幼虫が成虫になるには、3~5週間を要する。
7.眼瞼皮下腫瘤や前房内(眼球内)に迷入することもある。

治療は、虫体の取り出しと経口薬となります。角結膜炎の治療も併せて行います。通常は完治できます。

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あきらめない眼科ー東京ウエスト動物病院