「リキッドバイオプシー」で愛犬のがん(悪性腫瘍)を早期発見しませんか?|東京ウエスト動物病院|東京都小平市学園東町の動物病院

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「リキッドバイオプシー」で愛犬のがん(悪性腫瘍)を早期発見しませんか?

犬の健康を守るうえで、がんの早期発見はとても大切です。
でも、「うちの子は元気だから大丈夫」と思っていませんか?

実は、犬の死因で最も多いのは「がん」と言われています。
今回は、わずかな血液で体の中のがんを見つけられる画期的な遺伝子検査
「リキッドバイオプシー」についてご紹介します。

🧬 リキッドバイオプシーってなに?
リキッドバイオプシーは、血液に含まれるマイクロRNA(遺伝情報の断片)を調べることで、体内のがんの兆候を調べる検査です。
これまでのように、体の組織に針を刺したり、麻酔をかけて手術をしたりすることなく、採血だけでがんの有無を調べられるのがいままでにない大きな特徴です。

🐶 どんな「がん」がわかるの?
現在、この検査でわかるがんの種類は次の12種類です:

これらは犬に多い代表的ながんで、早期に発見することで治療や対応の幅が広がります。

🔍 検査の精度は?
リキッドバイオプシーは、感度・特異度ともに90%以上と高精度な検査です。つまり、「見逃しが少なく、間違って陽性になる確率は低い」という安心感があります。

🧪 感度(Sensitivity)とは?
「がんのある子を、ちゃんと見つけられる力」のこと。
たとえば:
🔹本当にがんのある犬100頭のうち、90頭を陽性と判定できた → 感度90%
🔹感度が高いほど、「見逃しにくい ⇒ 見つけやすい」検査です。

🧪 特異度(Specificity)とは?
「がんではない子を、ちゃんと“異常なし”と判定できる力」のこと。
たとえば:
🔹本当はがんではない犬100頭のうち、95頭を陰性と判定できた → 特異度95%
🔹特異度が高いほど、「間違って“がん”と判定されにくい=安心できる」検査です。

🏥 検査の受け方
検査の流れはとてもシンプルです。
1.動物病院で血液を採取
2.専用キットで検査センターへ送付
3.数日後、結果が病院に届きます

📅 年4回の検査がおすすめの理由
犬は人に比べて寿命が短く、病気の進行もとても速い傾向があります。
特にがんは、気づいたときには進行していることが多い病気です。
リキッドバイオプシーは採血だけでできる体に優しい検査なので、健康診断の一環として年3〜4回(3〜4か月に1回)の定期検査をおすすめします。

こんなワンちゃんには、定期的なチェックがおすすめです。
・7歳以上のシニア犬
・がんのリスクが高い大型犬種(レトリバー系、ボクサーなど)
・過去に腫瘍やがんの既往歴がある子
・最近、なんとなく気になる症状(食欲不振、元気消失、嘔吐、血尿、体重減少など)がある子。

🔸検査費用について
検査費用は 22,000円~80,000円(税込)前後となります。スクリーニング検査や、がんの種類をしぼっての検査セットなど、さまざまな組み合わせをご提案いたします。また、年間2回以上の検査をご希望の方は料金の割引もご用意しております。詳しい費用やご予約については、当院スタッフまでお尋ねください。

🔸がんの早期発見がもたらすメリット
がんは早い段階で見つけるほど治療の選択肢が広がり、予後が良くなると言われています。

リキッドバイオプシーでがんのリスクを早期に把握することで、
★ 手術の負担を減らせる可能性がある
★ 軽度の治療で済むケースもある
★ 生活の質(QOL)を保ちやすくなる
など、愛犬にとっても飼い主さまにとっても、大きなメリットがあります。

🔹リキッドバイオプシーは、
✅ 採血だけの体にやさしい検査
✅ 高精度で安心
✅ がんの早期発見につながる
という、これからのペットがん医療を変える新しい選択肢です。

他の検査(画像診断など)との違いとしては、レントゲンやエコーでは映らない“微細ながんの兆候”も拾える可能性があります。これは大きな特徴です。

一方で、リキッドバイオプシーはすべてのがんを100%検出できるわけではありません。現在は、12種類のがんに限り有効とされています。また、陽性の場合でも擬陽性の可能性や他の検査でがんの場所を特定できない場合もあります。なお、良性の腫瘍は検出できません。このように検査の限界もあります。

「気になるけど、まだ早いかな?」と思ったときこそ、ベストタイミング!! かもしれません。
ぜひ一度、当院にご相談ください。

よくある質問(Q&A)
Q1:若い犬でも受けた方がいいですか?
A:特にシニア犬(7歳以上)におすすめですが、がんの好発犬種や、腫瘍歴がある場合は若くても検査を考えてよいでしょう。

Q2:検査の前に絶食は必要ですか?
A:乳糜(にゅうび)などの影響を避けるために、基本的に採血の8時間以上前から食べ物を控えていただくことが必要となります。

Q3:結果が「陽性」だった場合はどうすればいいの?
A:陽性=確定診断ではありません。必要に応じて、追加検査(画像検査や組織検査など)を行い、正確な診断と治療方針を一緒に考えていきます。

Q4:すべてのがんを検出できますか?
A:検出できるのは、現在のところ12種類のがんに限られています。
また、ごく初期のものや特殊ながんは検出されない場合もあるため、ほかの健康診断と併用することが大切です。

Q5:副作用はありますか?
A:いいえ、通常の採血と同じで、副作用はありません。犬の体に優しい検査ですのでご安心ください。

やさしく、あたたかい、確かなペット医療を!!

東京ウエスト動物病院 TEL:042-349-7661 FAX: 042-349-7662
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