猫の両目(下瞼)内反症の外科的手術事例|東京ウエスト動物病院|東京都小平市学園東町の動物病院

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猫の両目(下瞼)内反症の外科的手術事例

今回紹介するのは、アメショxラグドールのミックスの猫、5歳、去勢♂、5.48kg の子です。

上の写真は初診時所見です。
両目の白矢印のところに強い内反症が見られています。
両目の下側はいつも湿って、メヤニで汚れています。

生後3ヵ月の時点で飼育スタート、1歳になる前から右目が先行してメヤニなどの症状が始まり、すぐに両目とも同じ症状になっていったとのことでした。
下の写真は若い頃の写真ですが、両目ともパッチリと開いて内反症の兆候は見られていません。

初診
発症から4年後に当院に来院されました。

診断
両目の内反症(下眼瞼)。これほどの強い内反症になっていった原因はわかりませんでした。重度な結膜炎などが起こったのではないかと想像されますが、明確な要因、原因はわかりません。下の写真は初診時の所見で、両目ともつぶり気味、痛そう、角膜炎、角膜の混濁・白濁、大量のメヤニ・なみだ、瞬膜、下瞼の強い内反は見られています。

治療
手術を選択されるようにお勧めはしていましたが、点眼薬による治療を優先されました。一定程度の効果は感じられましたが、痛み感は取れず、横ばいの状態でした。初診から6ヶ月後の時点で手術希望の要請が出て、その2ヶ月後に手術を行う予定を組みました。

手術
手術に当たっては、あらかじめ前検査を行い全身状態の確認を行っています。血液検査、血液凝固検査、心電図検査、血圧検査、レントゲン検査、ウイルス検査を実施しています。

手術は3ヵ所について実施しています。
1.瞼結膜内の緊張組織の離断
2.外眼角部と頬骨骨膜の引っ張り
3.下瞼皮膚部の切除と途中縫合

上の写真は、手術終了時の所見です。

術後の経過
術後は、点眼療法、全身療法、エリザベスカラーの装着を行っています。下の写真は、術後31日目の所見です。
痛み感は全くなく、瞬膜、メヤニ、なみだなども消えています。とても良い経過が得られています。
長い間の悩みから解放されました。

犬での内反症手術の事例です。
内反症リンク設定:柴犬コロくんの強烈な内反症(Entropion) 2011年08月12日 

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内反症手術に強い東京ウエスト動物病院 あきらめない眼科

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