麻酔導入~術中・術後の管理
- 酸素化を行います
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麻酔に入る前には、充分な酸素を吸入させ体内の酸素化を図ります。
また、酸素化のほか、生体のモニター、保温、血圧管理、循環管理、
疼痛管理、できるだけ糸を使わない手術は大切な内容です。マスクを使って体全体の十分な酸素化を行っているところです。
- 体温の低下に対する保温対策
- 手術中に使用する保温用マット、ペットサーム(Veterinary Warming Systems)。
無音で使用できるので、ペットやスタッフにとってはノンストレスです。保温用マットペットサームの電源
手術台に置いた保温マット(黄色矢印)
体の下には、保温用マットペットサーム(Veterinary Warming Systems)を敷き、手足の先には、保温用に毛糸の靴下を、また、術中は術部を除いて、体全体に清潔な毛布をかけて保温に努めます。
- 麻酔の記録を取ります
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術中は、麻酔記録を取りながら麻酔深度の調節を図ります。
麻酔記録用紙
手術中のモニター風景
モニターは、
- 心電図
- 心拍数
- SpO2(血中酸素飽和度)
- EtCo2(呼気終末二酸化炭素分圧)
- 呼吸様式
- 血圧(最高-最低、触知圧)
- 循環
- 体温
- 聴診
- 粘膜の色
- 出血 など
について行います。