スタッフこらむ
STAFF COLUMN
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鏡開きも終わり、1月も折り返しとなりましたね。
今回は1月17日の『防災とボランティアの日』にちなんで、今からできるペットの避難対策についてお話させていただきます。
近年は避難対策への関心も深まっているため、同行避難という言葉を知っている方も多いのではないでしょうか?
同行避難とは災害時に飼い主がペットと一緒に安全な場所まで逃げる行為のことです。
慣れない避難でも事前に対策をしておけば落ち着いて行うことができます。
大切な家族を守るために、下記のポイントができているか確認してみましょう。
①コマンドを覚えさせる
ワンちゃんを飼っている方は既に覚えさせている方も多いかもしれません。
マテ(ステイ)、オイデ(カム)、ハウスの3つは災害時に特に役立つコマンドになります。
例えば、周りにガラスが散らばっていてその場で留まってほしいときや逃げるためにクレートに入って欲しいときに、これらのコマンドを覚えていれば安全に素早く避難できる可能性が高くなります。
②クレートを安全な場所と認識してもらう
なかなかクレートに入るコマンドを覚えさせるのが難しいという場合は自ら入ってもらえるように日常生活を見直してみましょう。
ペットと外出することが少なく、病院に行くときしかクレートに入れないという環境の場合、クレートそのものに警戒心を抱いていることもあります。
その場合は普段使いしているクレートとは別のクレートを買い、別のクレートに近づいたらご褒美をあげる、中におやつを置いてみる、逃げ場所として入ったらそれ以上構うのをやめてあげるなど段階的に警戒する必要がない安全な場所だと教えてあげることが大切です。
③飼い主に依存させない
いつも甘えてくれるペットはとてもかわいいのですが、かわいがり過ぎてしまうと分離不安になってしまうこともあります。
避難所によっては人とペットの生活スペースが別れていて24時間一緒にいることは難しい場合もあるので、避難生活でお互いストレスを溜め過ぎないようひとりでも苦痛に感じにくい環境をつくってあげましょう。
飼い主が出かけていても遊んでいるおもちゃ、いつも使っている毛布、いつでも喜んで食べるおやつがあれば把握しておき、もしものときに一緒に持ち出せるようにしましょう。
分離不安気味の子には日常生活で5分ほどの外出をして様子を見ながら外出時間を長くしてみたり、出かけるとき、帰ったときにオーバーリアクションでペットの感情を刺激しないようにして、ひとりでも怖いことはないと教えてあげることが効果的です。
④室内での排泄ができるようにする
避難生活ではなかなか散歩の時間をとることができません。
室外でのみ排泄をするペットの場合、排泄を我慢してストレスを溜めたり病気になってしまう可能性もあります。
トイレトレーニングは日常生活でも雨の日の無理な散歩を減らすことができるので根気強く覚えさせてあげましょう。
マナーベルトやオムツに慣れておくことも対策に繋がります。
⑤予防接種を行う、寄生虫を駆除する
動物も受け入れている避難所では多くのペットが密集した場所で過ごします。
予防接種を行うことは自分のペットを守ることだけでなく、他の人のペットにうつしてしまうリスクも減らすことにもつながります。
予防接種をしない理由としてうちの子は外に出さないからと考えているオーナー様は、もしもの避難のために予防接種を行ってあげることがおすすめです。
いかがでしたでしょうか?
もう全て対策済みのオーナー様も、ここだけまだできていないなぁと感じたオーナー様もいらっしゃるかもしれません。
できていないことがあったオーナー様もけっして焦る必要はありません。
避難対策で一番大切なことはまだできていない部分を把握しておくということです。
できていない部分に気が付いたということは改善の第一歩になります。
しつけで行き詰まった、予防接種が不安など困っていることがあればいつでも当院にご相談ください! ⅠH
やさしく、あたたかい、確かなペット医療を!!
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