スタッフこらむ
STAFF COLUMN
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年末・年始は休暇になり(ならない仕事もありますが)、楽しいこと、嬉しいことが多く、ペットとの時間も持ちやすくなる時期です。この時期に、ペットの緊急事態が発生し動物病院に行かなければならなくなることはとても辛いことです。この楽しい期間中に、食べ物、飾りもの、人やペットの集まり、様々なイベントは、ペットにとって潜在的なリスクを含んでいる可能性があることを考えておかなければなりません。ペットたちを安全にかつ健康に保つためのヒントについてご紹介致します。
1.ふだんからの準備
・かかりつけの動物病院だけでなく、深夜対応や年中無休の救急動物病院の情報をまとめておく。移動ルート、連絡先の電話番号など。
・日本中毒情報センター;イヌの中毒事故を防ぐために
大阪中毒110番 072-727-2499(無料) 365日 24時間対応
つくば中毒110番 029-852-9999(無料) 365日 9~21時対応
・ペット中毒ヘルプライン:
犬:
猫:
・PET POISON HELPLINE(アメリカ テキサス): 1(855) 764-7661
2.食べ物
人用の食べ物をペットに与えないようにします。訪問されるほかの人にもそうするよう指示をしっかり出しておくことは大切です。ペットにはペット専用のものを自作するか、あるいは購入しておくようにすると良いでしょう。
以下の物は、ペットにとって有害です。
・チョコレートや人工甘味料キシリトールを含む物
・食卓の残り物の中で消化しにくい物は膵炎を起こしやすい、骨は窒息、胃穿孔、腸閉塞などのリスクがあります。玉ねぎ、レーズン、ブドウなども危険な食べ物です。
・焼いていないイースト生地はお腹の痛みを伴うガス貯留や膨満感などを引き起こす可能性があります。
ペットが何かを食べた時、あるいは食べてはいけない物を飲み込んだ時に、行動の変化として憂鬱感、ひどい痛み、食欲不振、嘔吐、下痢などが見られた際は、すぐに動物病院へ連絡して下さい。30分以内なら吐かせる処置が効果的です。それ以上時間が経過した場合は、内科的なケア、内視鏡ケア、外科的なケアを考慮することになります。
3.飾り物
花、植物、造花、ライト、キャンドル、キラキラする小物、ポプリなどは、ペットが飲み込んだり、体に巻き付いたりして危険です。直接触れないような対策、囲いを作ったり、倒れたりしないよう固定したり、割れやすい、壊れやすい物は避けて下さい。注意が必要です。
さらに、当院での経験ではおもちゃ類、ボタン電池、胃の中にボタン電池が見つかる
飼主様が身に付ける小物類(イヤリング、指輪など)、裁縫類の針などにもご注意下さい。
4.来訪者
ペットにとっては、初対面の人、慣れていない人、話し方、話し声、子供の感高い声、追いかけ回す人、その場の賑やかな雰囲気、ザワザワ感の環境は大きなストレスにつながります。屋内でくつろげる静かな場所へ逃げ込めるようにしておくことが必要です。ペットが騒がしい場所から離れることができるようにしてあげることは重要で、避難場所としてのケージや部屋を用意していただくといいです。
自分のペットを連れて来る人がいる際は、ペット同士の相性があるので、難しいと思われる際は丁寧にお断りするのも1つの方法です。ペット同士が仲良くなれるように時間をかけ、ペットの交流を試みた上で判断できる場合はその時間を設けてあげる方がいいでしょう。
5.後片ずけ
後片ずけの際は、残った食べ物はきちんと片付け、残りのゴミ類はペットの手の届かないところに置くようにして下さい。テーブルの上に上がってペットが食べてしまったり、床に置いたゴミをあさったり、容器を食い破ったりして一部の容器や包装類ごと食べてしまう可能性もあります。ほかに、臭いの付いたひも類、袋類、包装材なども同様です。ペットの手の届かないところに片付けて下さい。キラキラ光るリボンやペットが遊んだり食べたりしそうな包装材、装飾品にも注意は必要です。
6.さいごに
「ボタン電池、コード類、飾り物類、食べ物類、骨類、おもちゃ類などペットが口にしてはいけない物には十分に注意して下さい。せっかくの楽しいシーズンが台無しにならないようにお過ごし下さい。
やさしく、あたたかい、確かなペット医療を!!
やさしく、あたたかい、確かなペット医療を!・・・東京ウエスト動物病院
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