トーキョーウエストブログ
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今回は、犬の異所性睫毛の子の紹介です。
この病気は生まれつき(先天性)のもので、比較的稀な病気です。上瞼のマイボーム腺から睫毛が生えて(本来はこのようなことはありません)、角膜に突き当たり障害を引き起こします。違和感、痛みなどから始まり、犬も目を気にするような動作が見られるようになります。目を細める、涙っぽい、赤目、目やになどが目立つようになります。
経過と共に角膜の混濁や白濁、だんだんとひどい角膜潰瘍になっていきます。目が痛いので目をつむったり、手で搔こうとしたり、物に擦りつけたりと慢性化して、悪循環に陥ります。
毛を抜く処置はあまりお勧めではありません。犬は毛を抜かれるという処置に対して、痛み、恐怖感、強いストレスを受けるようになり、おびえたり、威嚇したり、怒ったりするようになり飼主との関係にもヒビが入りかねません。
目の違和感、痛み感、瞼を細める、涙っぽい、メヤニっぽいなどの症状が出始めた犬は、24時間、毎日、常にストレス下に置かれ、イライラしてくることになります。例えるなら、私たちの虫歯での歯痛といったところでしょうか。何も手に付かなくなるようなストレスを感じることになります。
下の写真は、異所性睫毛(マイボーム腺から生えた睫毛)の手術前後の画像比較です。
術後はきれいに落ち着いています。
下のビデオは、異所性睫毛の摘出手術紹介ビデオです。視聴時間は7分弱です。
下の写真は、摘出した睫毛の部分(計8ヵ所)です。
摘出した睫毛の部分
犬は痛みから解放され本来の幸せな時間を取りもどすことができています。なお、今後は経過を追い再燃がないかどうかチェックしていく必要はあります。
当院では 異常な睫毛の手術 を実施しています。診察、治療をご希望の方はご連絡・ご予約をお願い致します。
Web問診はこちら – 東京ウエスト動物病院 TEL:042-349-7661 FAX: 042-349-7662
眼科系・睫毛の手術に強い東京ウエスト動物病院